読んで欲しいシーンと、そうでもないシーン

 以前、肥前にお住まいの某ライターさんが、小説の書き方について「私は描きたいシーンを書く為だけに書いてる感じです。」とコメントされていて、とっっっっても共感しました。


 私は、実はそんなことないんですけど(笑)。「このシーンが書きたい!」というシーンが思い浮かぶと、まずそのシーンを書いてしまうこと、よくあります。そして、そのシーンがナチュラルに展開できるように、前後のシーンを作ったり変更したりします。


 逆に、特に書きたいシーンでもなかった、もしくはプロットにすらなかったのに、書いてるうちにおもしろい展開になって、「このシーン、いい!」と自分でうなる時があります。(ほら、妄想癖がすごいから、かしこまりこは。)


 我が子は全員、均等に愛を注がないとちょっとマズいことになるのと同じように、シーンをえこひいきするのも、作者としてはマズいなと思っています。なのでね、どのシーンも納得いくようにがんばります。がんばるさ。でもさ、やっぱり無理だ。


 とっても読んで欲しいシーンと、そうでもないシーンがあります!(ダダーン!)


 特に、読んでほしいシーンに至るために必要な説明部分だとか、物語が徐々に進展していく部分。ダレないように、手紙書かせたり、説明部分を会話の中に入れたり、時間軸をひっくり返したり、なけなしの技を使って、面白くなるようにがんばるんだけどさ、「とっても読んでほしいシーン」ほどは、愛せない。ごめんね、不出来な子どもたちよ。母は、まだ修行中です。


 書き手のみなさま、とっても読んで欲しいシーンと、そうでもないシーン、あります? 説明のために要るシーンを面白く書くワザとか、あります?

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