表現の、リサイクル運動

 ほんの数ヶ月前までは、ただの一つも作品を完結させたことがなかった、かしこまりこですが、おかげさまで、今の作品で7作目になります(処女作はカクヨムに投稿していません。ポリに出してましたが、先日、黒歴史認定をして、闇に返しました)。


 そこで、新たな問題が浮上してまいりましたァ! これも、あるあるかな? と思って書いてみます。


 同じ表現が何回も出没してしまうんですよ。


 何回、登場人物が「目を丸く」したことか! あの子も、この娘も、あっちのおじさんも、「目を丸く」しすぎだァ! と気づいて、「目を見開い」たり、「驚いた顔を」したり、「びっくりしたように見え」たり、ちょっと大げさだけど「ショックを受けたような顔」したり、させるんですけど、またブーメランのように戻ってくる、「目を丸く」してるやつがそこに。


 唇を細かく震えさせてるやつ! お前らも続出しすぎだァ! 泣くのこらえてる時にやる、アレ。ドSライターだからさ、いろんな人が泣くんであります。その前の段階で、「唇が細かく震える」のですが、そこでグッとこらえて、泣かない人もいます。がっ! 泣くのを我慢したところで「唇を細かく震えさせる」人口は減らないのであります。


 なのでね、「細かく震えてんのは、もう、拳でいっかァ」とか「涙目にならせとけ」とか、適当に変えます。でも、やっぱりブーメランのように戻ってくる「細かく唇を震えさせてるやつ」。


 どんな表現が出没過多なのかで、自分の書いてる作品の世界のようなものが、露見するような気がしますね。誰も驚かないし、泣くのをこらえない、そんな作品をいつか書いてみようと思いました。


追記:一人称オンリーで書いてきたので、主人公じゃない人の心情を、どっか体に出てる形でしか書けないのが、たまに難しいです。相手の人が「おどろいた顔」するんじゃなくて「おどろいた」と書けたら、ちょっと楽だと思うんですけど、そうでもないのでしょうか。三人称もいつか書いてみたいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る