女性の賞味期限

 タイトル読んで、「すちゃっ」と刀の柄に手をかけたお姉さまがた、おひかえなすって。せ、説明しますから!


 出会い系サイトを立ち上げ、男女の膨大なデータを分析してきたクリスチャン・ラダーという人の本に、恐ろしいグラフがたくさん載っています。(日本語版は「ビッグデータの残酷な現実」というタイトルです。)


 その中でも有名なのが、「どの年齢の異性を魅力的と思うか」を男女別にしたグラフです。(一応説明:ストレートの男女に限ったグラフです。)これ、アンケートではなくて、出会い系サイト内でのユーザーの行動から分析しているので、恥も外聞も無い本音の部分です。


 そのグラフを見ると一目瞭然なんですが、統計的に、女性は年齢が上がるのに比例して、同年代の男性を魅力的だと思うのに対し、男性は年齢がどんなに上がっても、20代前半の女性を魅力的だと思うそうです。ってことは、女の「そういう対象」としての一般市場の賞味期限は、5年くらいってこと? ね! 怖いでしょう? フフフ。


 この話をしてたとき、たまたま、同い年くらいのお友達カップルと一緒に、お酒飲んでたんですけど、女性の方が激しく憤慨してました。


 憤慨する気持ちも分かるんですが、私は「へー」と思っただけでした。なぜなら、その美人のお友達と違って、私は20代の頃から、隙間産業の女だったからです。つまり、容姿とかキャラとかがさ、もともと一般市場でブイブイいわせてきたような女じゃなかったわけです。市場がものすごくピンポイントの、ニッチな女。


 誰にも聞かれてないけど、ニッチ市場、おいしい! 隙間産業は、一般市場がどうでも、いつも、いつまでも、ちゃんと需要がありますから。少ないけど。そこだけ狙えばいいから。自分の需要とマッチングさえしてれば、ロー・リスク、ハイ・リターンかも?


 今これ書きながら、同じくニッチな元・同僚が「私はモテないんじゃない。インディーズだから。」て言ってたのを思い出しました。そういうことです。


 マーケティングという仕事に携わってきて、つくづく思い知らされるのが、「人気」=「利益」じゃないってことです。人気を保つにはやはりコストがたくさんかかります。なので、そこをハッキングして、めっちゃ儲かってる無名の零細企業、たくさんあると思います。


 話がちょっと変わりますが、人間は孤独によって、本当に病気になってしまう生き物だそうです。それ、うさぎだと思ってたんですけどね。孤独による疾病を引き起こさないために、人間が必要とする友人の数は何人だと思われますか? 答えは……ダラダラダラダラダラ(←ドラム音)1人! だそうです。友だち100人いらないんですね。お友だちは1人いれば良いらしいです。コレ、今後私の子どもたちが人間関係で悩むことがあったら、教えてあげようと思っています。


 恋人とか伴侶とか、ロマンチックな相手も、別にたくさんの人からモテなくても、もう1人でいいやって思っています。複数いても、メンテとか大変そうだし。(複数いける人がダメって言ってるわけではなく。)


 ということで、私もハッキングしてます。カクヨムでもマイナーな小説書きつつ、隅っこの方で楽しくやってます。女性の一般市場での賞味期限もね、「私、ニッチなんで。そこ関係ないんで。」というスタンスでいきたいと思っています。私はモテないんじゃない。インディーズだから!

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