小動物のかわいさを分析してみた

 今7歳になる娘は、2歳くらいから人間っぽくなってきました。っていうか、その頃からもう「女」な部分が垣間見えました。コワ。


 2歳ちょっとすぎくらいに、「頭が痛い」とかわいい声と仕草で言われました。子ども用のイチゴ味の痛み止めを飲ませました。1秒後くらいに(←まだ薬は効いていない)「もう治った」と舌足らずな日本語と100万ボルトの笑顔で言われました。娘は、そのイチゴ味のお薬が大好きでした。


 2歳児に見事にあっさりに騙されました。「ウチの娘は天才か?」と思いました。(←親バカ)


 子どもって意外とかなり幼い頃から嘘を吐きます。嘘を吐く年齢が、早ければ早いほど頭が良いなんて説もあります。(←親バカその2)


 息子も、嘘は吐くわ、暴れるわ、お片づけはお姉ちゃんにコソッと任せっきりだわで多分に「人間的」な要素を持っておりますが、5歳になる今でも、なんか「小動物」なんすよ。お姉ちゃんと違って、まだまだ仔犬です。


 このへん、男女差なのか個人差なのか、誰にも頼まれていない独自の調査を続けています。


 ヒト科を含む小動物を飼っている方には、共感していただけると思うのですが、自分が飼っている小動物のかわいさは、筆舌に尽くし難いものがあります。


 ハムスターを飼っているお隣さんでも、子猫を飼い始めた同僚でも、赤ん坊が生まれたばかりの親戚でも、(ヒト科を含む)何らかの小動物を飼っている人に「そのかわいさを100字で述べなさい」と言ってみてください。


 おそらく「無理です〜♥」と情けない笑顔で言われます。そして、頼んでもないのに写真を見せられます。動画かもしれない。なんなら、「本人に会って」なんて迷惑な誘いを受ける可能性があります。


 上記のようなことはしない、分別のある大人でさえ、きっと心の中ではこう思っています。「ウチのコのかわいさは、とても言葉では言い表せない。」


 なぜか? それは、そのかわいさが「かわいい」と「Kawaii」の2重がけだから。


 ま、待って! 説明するから。


「カラスなぜなくの。カラスは山に、かわいい、ななつの子があるからよ。かわいい、かわいい、とカラスはなくの。かわいい、かわいい、となくんだよ。」


 という歌がありますが、この場合の「かわいい」は親が子を思う、「アイラブユー」の気持ちだと思います。容姿がかわいいとか、そんなのはどうでも良い。


 それとは別に、英語にもなった「Kawaii」のかわいいがあります。とにかく見た目が! その存在が! サイズとかさ! なんか全体的に! Kawaiiんだよ!


 自分が飼っている小動物は、アイラブユーのかわいいと、見た目とか仕草とかサイズ感とかいろいろKawaiiのと、両方入ってるから、


兎・に・角・か・わ・い・い・ん・だ・よ!


 こんなふうに、暑苦しい愛を込めて、息子のかわいさを分析してみました。(ヒト科を含む)小動物を飼っている読者さま、どう? (飼ってない読者さま、ごめんなさい。)

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