本当の私

 恋物語をたくさん書く作家さんが、必ずしも恋愛経験豊富ではないという話を数日前にしたところですが、それでも小説にはいろんな形で「自分」がダダ漏れしていると思います。


 例えば両親だどか、自分を良く知っている人間が私の小説を読んだら「こういう一面があったのか!」と驚くと思います。なんかいろいろ衝撃を与えそうなので(エロシーンとかね)、両親には一切作品を見せていません。


 逆にカクヨムで、作品を通じて知り合った方たちのことは、表の顔を全く知りません。でも、そのライターさんの親友でも知らないような一面を、私は知っているのかもしれないですよね。


 どっちが本当の自分ということもないと思うんですよ。どっちも自分。人間の心理のダークな部分を、わざわざ好んでドロドロ書いてしまうのも自分。もりもり食べて、わっさわっさ働いて、ぐーぐー寝ている、お気楽な人間も私。


 外見も自分の大切な一部ですよね。人間はほとんどの情報を視覚で処理するので、自分が他者に与える印象の大部分は外見によるものだと思います。その印象に応じて他者からの扱いも変わってきます。それが自分の内面にも影響を与えますし、もちろん内面も外見に影響を与えます。なので内面と外見って切っても切れない関係にあるなと私は思っています。


 カクヨムで少しずつ「知り合って」いる方たちのことも、頭の中で外見のイメージがなんとなくできあがっています。これ、危険っすね。もしひょんなことからご本人に会えた場合、絶対イメージ通りじゃないと思います。なので、美人のお姉さん的なイメージのライターさんに関しては「もしかしたら白髭のおじいさんかもしれない」と一応、脳内警報を出しています。

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