弱いところ、醜いところ、愚かなところ

 PVがほぼ0をネタにしていたのに、PVが二桁になっていました。いやっほう!(でもまだまだ紛れもなく弱小ですよ♥) 


 やはり、自主企画なんかに参加したりすると読んでもらえるみたいですね。読んでくださってありがとうございます。


 さて、私は人間の弱いところ、醜いところ、愚かなところなどをリアルに書いている小説が大好きです。主人公がありえないくらい負け犬だったりすると、キュンキュンします。山田文緒さんとか、角田光代さんとか、お母様に「生んでくださってありがとう」と真面目に感謝のお祈りを捧げるくらい大好きです。


 人間は記憶を都合よく捏造ねつぞう・改ざんする生き物ですので、自分がやった卑怯ひきょうなことや悪いことの多くを、意外と忘れているものだと思います。その辺をリアルに書ける作家さんって、自分自身の嫌な感情とか行動を、もともと都合よく忘れないタイプ。もしくは、意図的に忘れないようにしている人たちなんじゃないかなぁと勝手に想像します。うへぇ、辛い……。 もう、読んでて辛くなるシーンとかありますよね。書いてる作家さんはその100倍くらい辛いんじゃないかなぁ。そういう根性のある作家さん、本当に憧れます。そういう作家さんを目指したいのですが、怖えぇ〜。道のりが辛すぎる。


 人間は意図的にやった悪いことも忘れてしまいますが、自覚もなく他の人を傷付けていることもよくありますよね。んで、過去に自覚なく傷付けた人から復讐されるようなお話も好きなんですよ。下手なホラーより怖い。それが肉親だったりしたらもっと怖い。


 こっから先はちょっと蛇足なんですけど……。(注:ライオンキングのネタバレあります)



 ライオンキングは、主人公のお父さん(ムサファ)が実の弟(スカイ)に殺されます。子どもむけのアニメなんで、わかりやすく、スカイは悪者という設定です。でも、これが本当にあった話だったとしたら、たぶんスカイは普通の人ですよね。ムサファも普通の人。ムサファは逆恨みされて殺された被害者でもあり、スカイの気持ちとちゃんと向き合わなかった加害者でもあります。ムサファが普通の人だったら、実の弟に殺される瞬間、弟をそこまで追い詰めてしまった自分を責めると思うんですよ。で、実の兄を手にかけてしまったスカイも、残りの人生は兄殺しの重い十字架を背負って生きていくわけです。つらーい(泣)。


 人生はこのように辛くてままならないので、人は、ヒーローと悪党が出てくるわかりやすいお話が好きなのかなぁ。(私も含めて。)


 私は、罪を犯した人間が許される話を書いていきたいです。自分も含めて、みんな頑張れーって応援したいのかもしれません。

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