ヒトガミについて

日本には八百万の神々の信仰があるという。

万物すべてのものに神があるという考え方だ。山の神、米粒の神、牛の神、猫の神etc…。


では人間にある神は何か?


魂とは違う。また、人の信仰する神とは異なる。あくまで人の神だ。これは完全に忘れ去られてしまっている。


何故忘れ去られてしまったにのか?あまつさえ人が宗教をつくることにより新たな神々が信仰されることになったのか?まるで昔の神々を忘却したいかのように。


宗教戦争などが起きると必ず滅ぼした国々の神を零落させる。人間は涙ぐましい努力をして神の数を減らしてきたのだ。滅ぼすべき神を滅ぼしもせずに。


ヒトガミという言葉をご存じだろうか?


ヒトガミとはつまり人にある神のことである。いつしか宗教の作った神によりその存在はなかったことにされたがもともと存在していた。


神々はもともと存在していたのだ。


人間だけが神を持つなどという傲慢な考えがあるがそれは間違っている。


神代、つまり人間の存在する以前から様々な神がいたことが文献から分かっている。


神代に描かれた書物によると神々は互いに争いあい力を大きく削がれたという。


さて神々の力が弱くなり、人の台頭する時代においてヒトガミはどこに行ってしまったのか?神々の争いにより殺されてしまったのか?


ヒトガミは現在どうしているというのか?これは世界中が調査している。世界各国の神代文献を解読した著名な学者名前は伏せるが彼によれば、人類が百億を超えたときそのすべてを喰らうという文章が散見されたという。


本題に入ろう。


私はヒトガミのことを見てしまった。あれは


人の形をしているが決定的に人とは異なる。顔は認識できない。もちろん目鼻口があるように見えるのだが。わからないのだ。口は常に笑っているように見えた。我々の心を読み、操り発狂させる。


私はあれが人を襲うところを見た。


その様子はとてもじゃないが書き記すことはできない。


あれは信仰できない、人間の誰一人としてそうだろう。信仰できない神は存在してはいけない。今すぐにでも殺すべきである。ただ、人の人に対する信仰がある限りあれは殺せないだろう。政府にあれを殺すべく人類を滅ぼすように再三訴えたが聞き入れてもらえるとは思えない。この記録もすぐに抹消されるだろう。


神々の姿や性質というものは神々の元である者の性質を受け継ぐものであるはずである。で、あるならばあれが人の神であるとすすならば…人は今すぐにでも滅びるべきである。殺し殺し殺し殺し笑い笑い笑い。人のヒトガミの悪意のとどまるところは計り知れない。


私は私は私は人人人おぞましいおぞましいおぞましい

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