第18話 大体あまねくのせい

「───という具合に、ピースフルを追い詰めてやったぞ!

アイツが挑戦者とは…楽しいイベントになりそうだな?」

魔王城に戻った後、やり切ったという顔であまねくが報告した。

その報告を聞いてヌルは思った。「コイツ全然人の話をきいてねぇ!」と。

パスタがあまねくに依頼したのは、ピースフルに対し自分が師匠であり、パスタの指導をしていると明かすこと。

そして、パスタは好きに冒険しているから、心配せずにピースフル自身の冒険を楽しんで欲しい事を伝えるというものだった。


それが何故か、パスタの冒険を守るためにピースフルを焚き付け、四天王あまねく、そして魔王を討伐するように仕向けることとなっていた。

あまねくのポンコツ具合が露呈したタイミングである。


「そ…そうですか。流石は(?)あまねくさんです。パスタはほどほどに進めて、ピースフルを急かさないように注意しますね…。」

と返答するのが精一杯であった。

満足そうに頷くあまねくを見つつ、ヌルはピースフル、いや平和と現実で顔を合わせるのが気まずくなるのだった。


ーーーーーーーーーーーーーー


3体のギョンと対峙するピースフル。

イカ型モンスターはパーティを組んでおり、連携して攻撃を仕掛ける…が。

「舐めるな!」

向かってくる1体を無造作に盾で吹き飛ばす。

ピースフルが装備している盾はバックラーと呼ばれる形状をしている。

大皿程度の大きさの丸い片手盾で、鎧が重装であるのに比べて貧相に見える。

しかし、この見た目がこの盾の性能ではない。


ピースフルは敵を見据えて態勢を整える。

そして、心の中で自身の闘争心に火をつける。

すると盾の表面が光り輝き、半身を覆い隠すほどの大盾へと姿を変える。

さらにその大盾を地面に打ち付ける。

すると大盾にヒビが入り、3分の1程度面積を残して砕け散ると、破片がその周囲を浮遊した。


それをただ見守っているギョンではなく、ピースフルに必殺の一撃を加えようと接近する。

「行けっ!」

しかし、ギョンの攻撃の予備動作が終わる前に、盾から分離した破片がギョンの攻撃を妨害し、ダメージを代わりに受ける。

2体は大きな破片に阻まれてピースフルへの接近を許されない。

1体は小さな破片の集合に阻まれているが攻撃によって破片を弾き飛ばす。

ダメージに耐えきれなくなった小さな破片が光の粒となってピースフルに吸収された。

障害物のなくなった1体が真っ直ぐに迫る。

だがピースフルは慌てた様子もなく盾を構えると、再び盾が光り輝き、今度は薄い布のような形状になる。

狙い通りに突進したギョンだが、衝突することなく布の上を滑ってしまい、ピースフルの側面へと放り出される。

しかも、まるでヤスリにかけられたかのように布の接触面からおびただしいダメージを受けている。


ピースフルの盾は「守護者ガーディアン」という名の装備である。

彼の職業と同名であることから分かる通り、ガーディアン専用装備…というよりそのものと言える。

ガーディアンは職業のレベルによってスキルや特殊能力を覚えない代わりに、専用装備の盾が成長進化するのだ。

ピースフルのスタイルに合わせてカスタマイズされ、複数の形態変化と特殊能力を持つこの盾こそ彼の代名詞とも言える。


その形態変化の一つに「攻撃を受け流す技術を極限に引き上げる」というものがある。

盾というよりマントに近く、旗のように風になびいてしまう頼りない見た目とは裏腹に、凶悪な特殊効果を所有している。

その効果とは、受け流しが成功すると接触面積に応じてMP…つまり魔力を奪い取るというもので、さらには相手の魔力が枯渇している場合にはHPまでをも削り取るのだ。

ギョンは魔法を使うモンスターではなく、MPは元々0である。そしてMP減少の代替ダメージとして発生するHPダメージはギョンの物理防御がどんなに高くても意味をなさないのだ。


おろし金にかけられたようにHPを減少したギョン。

ギョンのHPは36,000あるが、ピースフルに受け流されて、彼の脇を通り抜けた時には14,000にまで減っていた。

しかし、怯んだ様子もなくその場で向きを変えて、再びピースフルへと突進する。

だが、それよりも疾く反応する。

「喰らうかよ、超越光オーバーライト!」

肩だけ振り返り、魔法によって光の矢を無数に放つ。

吸収したMPをそのまま魔法威力につぎ込んだために、ギョンは耐えきれずそのまま光の中に消えて無くなる。

「あと2匹!」

ピースフルはギョンを阻む破片群を操作する。

破片に囲まれていた1体を解放し、残りの破片全てをもう一方にあてがう。

同じAIのモンスターである以上、行動も同じで、真っ直ぐとピースフルに突進する。

対してピースフルは主武器である宝剣「パレード」を居合のように鞘からそのまま振り抜く。

パレードの全長はピースフルの肘から指先程の長さしかないために、刃がギョンに当たることなく空を切る。

が、剣の軌道を追うように赤い刃が出現し、ギョンに 30984!  と高ダメージを与え地面に叩き落とす。

「赤色か…。」

パレードの能力には精神状態や感情をエネルギーとして攻撃に上乗せするというものがある。普段の温厚で大らかな彼が振れば緑色の堅固な壁が出現するが、今は真っ赤な刃のようなものが出る。

赤色が示すのは「怒り」である。

そしてそのダメージが、彼の怒りがどれほどのものであるかを如実に示していた。

それもそうかと思いつつ、トドメのためにパレードを振りかぶる。

ギョンは彼我の戦力比からダメージが避けられないことを悟った。ゆえに墨爆弾を二つ吐き出す。

吐き出した相手はピースフルではなく未だ盾の破片に囚われている個体。味方の援護のために破片を破壊する手を取ったのだった。

単調な攻撃を繰り返していた魔物が、味方の支援に回るという判断をした。

そのことに関心を持つが、振り下ろす手を止めるわけもなく、2体目を討伐する。


墨爆弾と内部からの抵抗によってギョンを捕らえていた破片全てが光の粒と消え、ピースフルに吸い込まれる。


自由を得たギョンはやはりピースフルへと突進する。

単調な行動を繰り返すギョン。

ギョンは特殊なモンスターではあるが、ベースは一般的な魔物である。

高ランクのモンスターなら攻撃パターンも多く存在するが、ギョンはそうではない。

ゆえにこの挙動は当然と言えるだろう。

ピースフルが再度盾を構えると、今度は盾をガントレットへと形態変化させる。

「来な。全部返すぜ。」

拳を構えて弓を引くと、光の粒が拳に集中して金色に輝き始める。

突進するギョンを真正面から殴り抜く。


カッ!


と、黄金の輝きが爆発する。

326991!とギョンのHPの十倍近いダメージが発生し、その場で消滅する。

ピースフルが宝剣を鞘に収めると、同時に盾も丸いバックラーの形状に戻る。

ピースフルの方がギョンに比べてレベルが劣るにも関わらず、瞬く間に3体も葬った。

もし、ギョンに敗北したギルドのメンバーが見ていたなら目を疑っただろう。

しかしピースフルの目は鋭く遠方を睨んだままだった。

友人を潜在的な人質として取られているのだ。

喜べるような事は無い。

「待ってろよ。叩きのめしてやる。」

普段とは異なる声色で虚空に向かってそう呟いた。

そこに仇敵がいるかのように…。


ーーーーーーーーーーーーーー


「結構、いや、かなりの数達成してるな。」

ヌルは気を取り直して自分のバースレコードを確認していた。

相当な数の項目を達成しており、一個づつ報酬を確認するのでは時間がかかるだろう。

まずは「大地の門」を受け取っておく。

そして目ぼしいものを優先しつつ、お金などは後回しにしておく。


達成した項目の中に、赤いラインと王冠のアイコンで強調されているものがある。

察するに、コレらがFR報酬にあたるのだろう。

その項目は以下のような内容であった。


・初めて合成獣でレベル100を突破した。

・初めて合成獣でレベル150を突破した。

・初めて一度に100万ダメージを突破した。

・初めてGMを撃破した。


ヌルは自分でもFR報酬を達成していたことに浮かれつつ、報酬を受け取る。


合成獣のレベル100・150突破報酬は「スキル習得アイテム」であった。

使用することで合成獣専用スキルを覚えることができるようだ。

スキルの内容としては、


「触手範囲拡大」

合成獣キメラティック:贈与ギフト


それぞれ効果を要約するに、「範囲拡大」は名前の通り、触手を伸ばせる範囲広がるというもので、常に発動するパッシブスキルであった。

一方で「合成獣キメラティック:贈与ギフト」は触手1本とそれに装備されたパーツを一定時間使用不可能にする代わりに、パーツに応じた基礎能力を持つ分身を1体作り出すというものだった。

前者はすぐにでも実感できると喜んだ反面、後者は使い所がよく分からず、そのうち使ってみようと考えている。


次に確認した100万ダメージ到達によるFR報酬は「槍と盾」であった。

「アテナの槍」と「イージスエリア」。

槍はともかく、盾はなんとバリアタイプの片手盾。

まさにヌルが欲していたもの。

喜びを噛み締めつつ、その効果を確認する。

とは言っても、確認するのは盾だけで、本来ならセットで効果を発揮させるべき槍は収納してしまうのだった。


片手盾装備「イージスエリアLv.155」

装備可能なレベルは150であり、性能はレベル155相当である。ハチコの「宝の地図」のようなレベルに対する上位アイテムという事になる。

いずれにせよヌルは問題なく装備することができる。


そしてその性能であるが、

『イージスエリア:

物理攻撃55%軽減 魔法攻撃55%軽減 

バリア持続時間:45秒(時間超過後、再使用まで200秒)

特殊性能:バリア展開中にダメージを受けた場合には、解除するまで同一の攻撃を無効化し、無効化に成功するたびにバリア持続時間を1秒回復する。

特殊性能2:なし。錬金術で追加可能。

特殊性能3:なし。錬金術で追加可能。』


「ええと…?」

高性能な装備の説明をちゃんと理解できず、ヌルは混乱する。

しかし、良いものであることは間違いない。

魔王として活動している間は市場で装備を買えないため、このような入手法は望外である。

さっそく装備するものの、一人では性能を確かめようがない。

その為、あまねくに手伝ってもらう形にしようと考える。

その彼だが四天王である事をピースフルに明かした以上、街を歩かなくてもいいように魔王城に移り住むつもりらしく、各地に預けてあるアイテムを引き取りに出かけている。

あまねくが戻るのはいつになるか不明のため、ヌルは手に入れた報酬とスキルを試しに使いながら待とうと考えていた。


最後に、GM撃破によるFR報酬を確認する。

コレもまた装備であった。

指輪「インスタントGMシステム」。

レベル1で装備できる指輪。

名前からしていろいろツッコミどころがある。

が、詳細説明もいろいろおかしかった。


『インスタントGMシステム:

よくぞGMを倒しました! おめでとう!

「スイッチON」の掛け声で、貴方もGMのパワーを使えるぞ!

ただし3分間だけネ!(再使用時間20分)』


もはや性能解説を放棄している。

まるで、徹夜のテンションで作ったはいいけど、手の施しようがなくなって放置されていたかのようだ。

「…ええい、なるようになれだ!」

傀儡の指輪のもう一方、左指の装備欄に「インスタントGMシステム」を装備する。

左の人差し指に、六角ナットのような無骨な金属の塊が出現した。

しかし装備しただけでは何も起きない。

それは想定していた。

なので説明文から使い方を考察する。

なんとなくだが、こうしたらいいのかな? という閃きがある。

何かのヒーローの変身ポーズのような構えで叫ぶ。

「スイッチオン!」

そのセリフは正解だった。


青いオーラが瞬く間に全身を包む。

やがて爆発するように全身が光ると、その場にいたのはいつもの合成獣ではなかった。

体の形は合成獣のままだが、形だけだ。

銀色の体表に青い炎エフェクトが波のように全身を巡る。

胸にはカメラレンズのような半球の機械の目。

まさしく、機械化メカニカル合成獣キメラとも呼ぶべき姿がそこにあった。

「な…なんじゃこりゃあ!」

全身を見回しそう叫ぶが、まだ驚くべき点がある。

触手もまたメカニカルになっている。

銀でできた背骨のようなデザインで、先端には監視カメラのような機械が付いている。

もちろん25本全ての先端である。


触手を「意識」できるヌルのこと、この変化が見た目だけではないと理解した。

どんな機能が今の触手にあるのか、なんとなくわかるような気がしてしまったのだ。

触手の1本を頭の横に持ってくる。

その先端を目の前にある岩──魔王城整地の際に放置されていたもの──の方へと向ける。


ピキュンッ!!


触手の先端から光線が放たれる。

見覚えのあるエフェクトと、聞き覚えのある音。

忘れもしない、敬愛するアンブレラによって自分に照射されたものと同じ。

そして攻撃力は自分を基準にしている…。

光線は岩を綺麗に貫通し、小さな穴を開けていた。

「……。」

興味本意で25本全ての触手を岩に向けた。


ピキュキュキュキュキュ…。


光線が雨の如く連射される。

水鉄砲を持った無遠慮な子ども達でさえこうはなるまい。

やがて岩は、いや岩のあったであろう場所には砂が残っているのみであった。

絶大な威力である。

「コレはつまり…アンブレラさんたちの状態ってコトか?」

ステータスには「インスタントGM」という状態変化アイコンが表示されているが、モタモタしている間に残り時間は0:49とわずかになっていた。

性能を試すには時間が足りない。

だが確信は無いが、この姿は普段より更に強い力を発揮できる気がする。

「はは…。」

自分の姿を確かめて少し笑う。

ヌルは尊敬するアンブレラと見た目が若干似ているところに嬉しさを感じていた。

まるで、GM達との絆が現れているかのような…。

…殺して奪い取ったものだが。


3分が経過して元に戻ったヌル。

結局「インスタントGMシステム」だけは、仲間にも秘匿する事にした。

奥の手。というやつである。

だが、同時にコレを試すために、一人で修行できる場所が欲しいと考える。

あまねくに連れて行ってもらった特殊コロシアムのような。

とはいえ、そのような場所に心当たりは無い。

「よし。」

こういう時の四天王であるが、今は誰も近くにいないので、誰かが来るまではスキルの練習や、魔王の仕事をこなして待つ事にしたのだった。


ーーーーーーー


翌日の学食。

「や、やあムーさん、元気かね?」

「お、おう。元気だとも?」

非常にギクシャクした挨拶。

使用する座席も、周囲の雰囲気もいつも通りだが、二人の間に流れる空気だけが異なる。


一瞬の沈黙が生まれる。

お互いにどう切り出したものか…。

先に声を発したのは無流の方だった。

「昨日はありがとうな。お陰で先に進むのが楽になったよ。」

「そ、そりゃあ良かったな。ワタクシも手を貸した甲斐があったというものですぜ。」

「……。」

「……。」

会話がうまく続かない。

無流はいつもの友人との雰囲気に戻れない事を惜しいと感じていた。

いっそ全てを打ち明けてしまおうか。

だが、その場合にはアンブレラや四天王、自分を信じてくれている人たちを裏切る事になる…。

板挟みに無流も苦悩する。

そこへ作り笑いの平和が声をかける。

「こ、今回に限らず、好きな時に頼ってくれよ?

…とは言っても、あまねく氏がいるから普段は問題ないでしょうけども。」

一瞬「あまねく」の言葉にドス黒い感情のようなものが発現したが、スルーする。

「そういえば、あまねくさんと言えば。」

「ん!? どうした!? あまねく氏が何だって?」

「い、いや、『そのうち一人前になったら実力を見せに来い。相手をしてやる。』って言われたんだ。

あと『その時になったら話すことがある。』ってさ。何のことだろうな?」

グイグイ来る友人と目を合わせないように答える。

あまねくから聞いたピースフルとのやりとりは伝聞だった為、言葉に整合性を付けるために無流からも話す必要があった。

「そ、そうか…。何だろうな…。」

落ち込むように顔が沈む平和。

そんな時、無流はふと気がつく。


友人の願いは、なるべくパスタにゆっくりしてもらって、あまねく討伐までに魔王軍に加入しないで貰うこと。

無流の願いは、友人に心配をかけずに干渉しないでもらって、ボロが出ないようにする事。


…つまり、パスタが冒険に時間を掛ければいい。

ハッとした無流は何も知らない風を装って、平和に尋ねる。


「ピンはさぁ、どのくらいまで進んだら、一人前だと思う?」


その質問に平和の目が輝く。

まさに無流の見たかった友人の顔をしていた。

ニコニコしながら平和が答えを口にする。

「うーん、そうだなぁ、あまねく氏が言う『一人前』だからなぁ…。

やっぱりレベル100以上で、Ver2.0ラスボスを倒して、

あと『クリムゾン』ってダンジョンを攻略したらじゃないか?

いやー、大変ですなぁ。

でもそのくらいじゃ無いと一人前とは呼べませんなぁ。」

平和はまさしく無理難題に等しいレベルの課題を並べる。

彼の挙げた内容は実装された最先端に追いつくことと同義だが、それが叶うならば、もはや上位者の仲間入りである。

だが、その無理難題こそ期待した100点満点の答えだった。

笑顔で無流は答える。

「そうかぁ、まだまだ俺は初心者だな。先は長いなぁ〜。楽しみだぜ。」

「ふっふっふ。ムーさんのペースで目指したらいいですとも。何ならワタクシもお手伝いしますぞ!」

平和は余裕を取り戻す。

今のプレイスタイルであれば、無流が頑張っても“一人前”になるには半年以上かかる。

その期間中にあまねくを倒せば良いのだ。

更に、平和は無流の性格を知っている。

考えなしに突撃などはせず、新しい事に対しては調べてから挑む。

ここに彼の興味を引きそうな回り道を教えてやれば、それ以上の時間稼ぎが出来る。

「そういえば…、この間のドラゴンなんですがねぇ?」

イキイキと知識を披露する平和。

そんな様子を無流は嬉しく思う。

まるで何のしがらみもなかった頃に戻ったようだ。と。



いつもの学食はいつもの雰囲気で過ぎていく。

少し熱の入った平和によって、その後の講義に遅刻しかけるのだが、そんな日があってもいいと二人は笑いながら走るのだった。

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