第4話 はじめての戦闘?と魔王の第一歩
「あわわわわ…。」
親切にしてくれたGMさんを殺してしまった。
初めてGMという存在を見た時には、それはもう驚いた。
随分前にピンから聞いて、存在自体は知っていた。
銀色の流線型メタルアーマー。彫られたミゾに青い炎のようなエフェクトが奔った見た目で、背中にはリング状のブースターが浮いている。
そんなキャラが目の前に現れ「ご案内がありますので、お時間をいただけますでしょうか?」と言ってきたわけで。
何か悪い事をしてしまったんじゃないかとビクビクしていたら、ほとんど0に近い確率で魔王に選出されたと伝えられた。
そして、チュートリアルをスキップする羽目になってしまったこと、ゲームの基本をストーリーで体感できなかったことを申し訳ないと謝られてしまった。
ピンが言っていた「このゲームはプレイヤーを大事にしている、それが伝わってくるんだ」ということを俺も身をもって味わった。
チュートリアルができなかった俺に、ゲーム攻略にならない範囲で丁寧に教えてくれたアンブレラさん。
そのアンブレラさんを俺は…。
何かの事故かと思ったけども、メニューログには『
倒した事は確実。
でもって『合成獣:複製』ってなんだ?
さっきのレベルアップで一気に覚えたスキルだろうとは思うけど…。
こういう時の疑問の解決法もアンブレラさんが教えてくれていた。メニューログの気になる固有単語を長押しすると詳細が表示される。
※相手が人型タイプの場合は相手の装備品のいずれかが、モンスタータイプの場合は肉体もしくは装備品を複製してパーツとして手に入れる。
ああ…。アンブレラさんの装備を複製したのね…。
所持品を確認すると「GMブースター」というアイテムがリストに表示されている。
コレは背中に浮かんでいたリングだ。
やっぱり俺が倒したんだな…。
パシュンッ!!
光が弾けるような音がして、10メートルくらい先に人が出現する。
頭上には『Lv.150 アンブレラ 人間/GM』とある。
アンブレラさんが戻ってきてくれた!
「アンブレラさん! 良かった! 俺…!」
駆け寄ろうとすると、手でストップをかけられる。
「待ってください! ヌル・ぬる様。それ以上近づいてはいけません!」
「…え?」
立ち止まってよく見ると、さっきとは様子が違う。
アンブレラさんの周囲には菱形の機械が数個浮いているし、アンブレラさん自身も右手に銃を持っている。
「きっと混乱されているかと思い、再びご説明に参りましたが、先にプレイヤーキルについてご説明させていただきます!」
ちょっと離れているからか、声に勢いがある。
プレイヤーキル…。プレイヤーがプレイヤーを倒す事だよな。
詳しく知らない。
「は、はい、お願いします。」
アンブレラさんは頷く。
「本来、ユニバースでは敵勢力ではない相手のプレイヤーキルは推奨されていません!
疑心暗鬼は協力プレイに影響があるためです。
もちろん、推奨されていませんが、行う事はできます。プレイヤーキルは倒した相手の所持品、お金の一部を入手できます。先程は私がどちらも持っていなかったために、ドロップしませんでしたが。」
そこまで言うと自分の頭上を示す。
「私の名前にアイコンが付いているのがお分かりになりますでしょうか?
コレは「復讐」状態といって、自分を倒した相手には攻撃ダメージが1.5倍になる状態です。
逆に、今のヌル・ぬる様は「指名手配」状態といって、全てのプレイヤーから受けるダメージが2倍になる状態なのです。」
俺はメニューに表示されている自分の名前にマークがついている事を確認する。
名前をタッチするとステータスが表示されるが、そこには「指名手配 1:55」とある。おそらく約2時間続くということ。
「この魔王城は、プレイヤー同士の戦闘が許可されているエリアですので、敵対状態にあるプレイヤー同士であれば戦闘を行っても何も影響は出ません。
しかし、私が中立プレイヤーだったため、ヌル・ぬる様は辻斬り扱いとなり「指名手配」が2時間加算されたのです。」
そこまで聞いて理解した。
つまり俺は通行人を相手に騙し討ちをしたということ…。
「す、すいませんでした〜!」
職業が魔王とはいえ、コレは極悪非道すぎる…。
土下座しようとする俺に声が届く。
「お待ちください! それはこちらのセリフです!
戦場というエリアでの接触は攻撃に相当してしまう事を説明しなかった我々のミスです!
お気に病むような事ではありません。大変申し訳ございませんでした!」
アンブレラさんが頭を下げる。
「そんな! 悪いのは攻撃してしまった俺です!
エリア説明をちゃんと読んでいれば事前に質問だってできたはずなのに、本当にすいませんでした!」
心にあるままに勢いよく頭を下げると、釣られて背中にある無数の触手がビタビタと頭より先の地面に垂れ下がる。
ピキュンッ! …ジュッ。
高音がした後、頭の先にチリっとした感覚がある。
「…へ?」
ふと頭を上げると、アンブレラさんの周囲に浮いている菱形の機械からレーザーが射出され、触手の先に「15!」という数値を浮かび上がらせていた。
俺にダメージが入った。
「ああっ! 攻撃範囲に入ってしまった!」
アンブレラさんが頭を抱えている。
そうしている間にも菱形の機械はフォーメーションを組みながらレーザーを乱射する。
触手に「15!15!15!15!…」と15ダメージが大量に表示される。
触手がチリチリしている。
ダメージを受けた事より、この無数の触手それぞれに感覚がある事の方が驚きだ。もしかしてこの触手は自分の意思で動かせるんだろうか。
…じゃなくて。
「アンブレラさん! どうしたらいいですか?」
「とりあえず離れましょう! 有効射程外なら反応しないはずです!」
「はい!」
アンブレラさんに背を向けて走ると、背後からキィィィ…と何かを充填する音と、アンブレラさんの「わぁーストップ! 止まれ止まれ〜!」という声が聞こえる。
そのストップは俺に向けてじゃないんだろうな〜と思いつつ肩越しに見ると、7個の機械の中央にエネルギー弾のようなものが集約されていた。
そしてエネルギー弾が射出される。
しかし、こちらに当たる前に緑色のバリアに当たって霧散した。
そして、いつの間にか両脇にちびデビくんとミニデビちゃん。
今のはどちらかの防御魔法といった所だろう。
きっと魔王を守りにきたんだな。うんうん。
2匹が魔法を唱えると、アンブレラさんに火柱が上がる。
…は?
燃えるアンブレラさん。
「ちょちょちょ待て待て待てー!」
──数分後、俺はアンブレラさんとメニューを介して通話機能で会話をしていた。
ちなみに魔王城エリアにはもうアンブレラさんはいない。
あの後、フルートさんという名前のGMが現れて、アンブレラさんを回収してテレポートした。
「…とりあえず、以上がセーフゾーンの設定方法となります。何かご質問はございますか?」
謝罪大会から始まったこの通話は、配下の魔物の制御方法、敵対と中立の違いの話を経て、ログアウト可能なエリアであるセーフゾーンの話となったのだった。
そして、その説明も聞き終えるところだ。
「ええと、つまり魔王城でログアウトするには、建物を設置してバリアキューブを置く。魔王城を出れば無しでできるということですね?」
「その認識で問題ありませんが、魔王城を出る場合には戻る手段も必要ですので、その事をお忘れにならないようお願いします。今のところはお渡ししたアイテムをご使用ください。」
「はい! わかりました!」
「ええ。ではコレでご案内は終了となりますが、最後に一言アドバイスを。…ユニバースは自由なゲームです。どうかヌル・ぬる様だけの遊び方を見つけてくださいね。」
「はい。細かい事まで本当にありがとうございました!」
通話機能が終了してメニューが閉じる。
「ふー。」
アンブレラさんと話すうち、何度か魔王を辞退する話を持ち掛けたが、断られた。
Ver3.0の目玉イベントの中心に初心者がなるだなんて無茶な話だと思うけど、それをサポートしますとアンブレラさんは本気で言ってくれた。
嫌なわけでないのなら、どうか引き受けて欲しい、とも。
あんなに真摯な人が信頼してくれたんだから、せめてアンブレラさんの顔に泥を塗るようなマネはしないようにしたい。
「自分だけの遊び方を見つける…か。」
荒野を見る。ここが俺の魔王城。
空は曇天だけども、それはそれで味わいがある。
「よし! やるか!」
言葉に出して気合を入れる。
まずは魔王としてのプレイを確立しよう。
そのために魔王の能力や、やるべき事を覚えないといけない。
片膝をついて待機している“魔王の従僕”に近寄る。
「魔王について知りたいんだけど。」
「ナント 魔王サマ ソレデハ 私メガ オ答エ…」
「NPCコマンド、オン。テキストブック。」
従僕のセリフを遮って命令する。
すると従僕は口を閉ざし、代わりに手元に本が出現した。
アンブレラさんに教わった便利コマンドで、説明系の役割キャラのセリフ内容を文章として読むことができるというもの。
ちなみに、この本はアイテム化は出来ず、手を離して10秒経つと消えるそうだ。
この本によると、今の俺の目標は、職業としての魔王のレベルを上げる事にある。
そして魔王のレベルを上げるには魔王軍の軍勢を増やす必要があるため、順番としては、
・魔物やプレイヤーを軍勢に加える
↓
・加えた数に応じて魔王としてのレベルが上がる
↓
・資材と人手が集まる
↓
・魔王城の建築と増築をする
この繰り返しになるようだ。
で、魔王としてのレベルが上がると、専用スキルも種類が増える…と。
まずは配下の魔物を増やすところからだな。
突然プレイヤーを勧誘しても、配下が3匹の初心者じゃ断られそうだし。
「魔物作成!」
1日5回まで使えるスキルで、1日に作れる魔物の累計レベルが魔王のレベル、つまり255まで。
単純に振り分けるなら51レベルを5体作れる。
今日は既にちびデビくんとミニデビちゃんの2体を作っているので、作れる魔物はあと3体、使えるレベルは残り104となる。
メニューには選べる種族とレベルが表示されていて、種族も魔王レベルに応じて増えるらしい。
どんな種族がいいのかヒントが欲しいけど、攻略に関わるからアンブレラさんには聞けないし、いいかげん申し訳ない…。
何かヒントはと思いつつ、魔物作成メニューの中に本の形をした魔物を発見する。
ふと、アイテム「世界図鑑」の存在を思い出す。
コレがあった。まさにヒントだ。
早速モンスター図鑑の項目を開く。
単純に読むだけでも楽しそうだが、今は目的がある。
探すのは頭の良さそうなモンスター。
今、魔王の副官ポジションには、魔王の従僕が就いているが変更可能であることがわかった。悪いやつじゃないけど、聞き取りづらいのはストレスなので、副官を話しやすそうなモンスターに変えようと思う。
魔物作成メニューと図鑑を見比べる。
うーむ。例えば「ダークブレイン」。名前から分かるように脳ミソ型の魔物でいかにも賢そうだけども、キモイ。
毎日顔を合わせる秘書ポジなんだしもう少し見た目が良いやつに…。
例えば「ダークフェアリー」。黒い妖精さん。可愛らしいが…しかし悪戯好きは秘書には向かないだろう。真面目に働かなそうだ。
ちなみに、ミニデビちゃんを副官に設定したら、くねくねしながらオトナなお店チックな対応をするものだから即刻ちびデビくんに変更した。
ちびデビくんは語尾と要所要所で「デビ」を連呼するので疲れる。
「お。」
世界図鑑をめくっていると、目当ての魔物を発見した。
「魔界受付嬢」。スーツを着たミニデビちゃんという見た目で、いかにも秘書。
世界図鑑には敵として戦う場合の情報しか書いてないが、コメントに「さすがAIランク10は手強い。」とあるし賢いのは確かなよう。
そして気になる一文が「サキュバスが一緒に出てくる転ショッカーのスキルを受けると発生する。」という内容。
さっき作成可能な魔物の中に転ショッカーは見かけたのを覚えている。他の魔物を上位転職させて強化するタイプの敵なんだな。
中盤以降に時々いるよね。最初に倒さないと面倒なやつ。
しばらく後。
『Lv.150 ミニデビちゃん/魔界受付嬢』。
目の前にはスーツにメガネのクールビューティーなミニデビちゃんがいる。
…大変だった。とても。
はじめ、転ショッカーをレベル1で作ったら、魔物を転職させるスキルが使えない事に気づいた。
そこから魔界受付嬢の登場するレベル帯域や、種類が合っているかなど調べに調べ。結局レベル100の転ショッカーをもう一体作成して、そいつにスキルを使わせる事にした。
魔物作成はあと1回しか使えない上に、残りのレベルは3になってしまった。
そして、周りにいる5体の魔物を見て思ったけど、1日5体づつ増やして、1か月で150体。
“軍勢”と呼ぶにはあまりに心許ない数。
もっと効率のいい方法があるんじゃないか?
俺は思い浮かばないけど。
さっそく副官のミニデビちゃんに聞いてみる。
「魔物作成以外の方法で魔物を軍勢に加えるには?」
「現在の状況ですと、配下の魔物にスキルを使用させた後、魔王スキル『支配のカリスマ』をご使用される事を提案致します。」
すげぇ!
言葉が流暢な上に賢い! さっきと違う!
コレだよコレ。この副官を望んでいたんだ。
「良いアイデアだ。ありがとう。」
ミニデビちゃんはペコリをお辞儀をした。
自動学習型のロボットとかも、ちゃんと感謝を述べると成長するというし、素直にお礼は言っておく。
でだ、魔王スキル「支配のカリスマ」は把握している。
1日に1回、周囲にいる魔王の軍勢にない相手を一定確率で支配下に加えるスキルで、プレイヤーには使えない。使うとプレイヤーを低確率で麻痺させる。
この魔王城は、モンスターが自然発生しない(とアンブレラさんに聞いた)ので使う機会がなかった。
コレを配下の魔物のスキルに合わせる…?
そういや、コイツらのスキルを確認してなかった。というか合成獣としての自分のスキルも。
自分のスキルはあとで確認する時間を作るとして、今はコイツらのスキルだな。
確か、魔王メニューの「軍勢」から確認するんだっけ? …当たりだ。
それぞれの能力をずらっと眺める。
ちびデビくんは戦闘特化なのか…。寝かせるくらいしか絡め手を持っていない。
魔王の従僕は「ワープゲート」、俺をここに運んだブラックホールをスキルとして習得している。
低いレベルの方の転ショッカーは何もできない。ごめん。
高い方も転職させる技以外何も覚えていない! そういう種族なのか。
ミニデビちゃんは…。面白そうなスキルだらけだ。上位の魔物は色々できるんだな。そしておそらく彼女の「悪役斡旋」というスキルがお目当てのものらしい。
『悪役斡旋』…4時間に1度、使用者よりレベルの低いランダムな魔物を非使役状態で2体呼び出す。呼び出せるのは悪に分類される魔物のみ。
コレで呼び出した魔物に「支配のカリスマ」を使うわけね。なるほど。さすが賢い。
早速使ってもらうと2体の魔物が出現する。
頭上には『Lv.75 イビルケージ』と『Lv.32 ホワイトオーガ』と表示されている。
種族と名前が同じ場合は種族が表示されないのか。
名前の通り、鳥籠みたいなモンスターと白い鬼。
一応魔王メニューで軍勢を確認するが、コイツらは軍勢に追加されていない。
呼び出した側の勢力に自動で所属するわけではないのか、もしくは「悪役斡旋」がそうなのか。…まぁ斡旋だからある意味正しいか。
2体が変なことをしないうちにやってしまおう。
「支配のカリスマ!」
パァンッ!!!
黒い雷が自分めがけて落ちてくる。
「うわぁっ!」
そして電磁波のエフェクトが周りに散っていく。
今のほんとに支配のカリスマ? 自分にダメージとかない? 確かに痛みとかはなかったけど。
しかし効果はあったみたいで、イビルケージの名前が中立の緑色から“仲間”を表す青色になった。
一方、ホワイトオーガの名前は“敵”を現す赤色…?
「なんで!?」
「うおおおおぉぉ!」
ホワイトオーガが雄叫びをあげながら手に持っている金棒を振り回して攻撃してきた。
振り下ろされる金棒から「0!」と表示される。
ああ、さては支配のカリスマは、効果がミスると敵対扱いになるのね。
でもって、俺を殴るオーガを配下の魔物たちが攻撃しないのは、アンブレラさんのアドバイスに従って「俺が攻撃するまで攻撃しない」設定をしたおかげだな。
…ほんとアンブレラさんには感謝しても仕切れない。
とはいえ、この一生懸命に0ダメージを出し続けるホワイトオーガはどうしよう。
俺とのレベル差のせいかダメージは0だ。
けど、邪魔だな。
この“邪魔だな”という思いに反応したのか、背中の触手が勝手にホワイトオーガを払い除ける動きをする。
バチィッ! という音がしてホワイトオーガがばらばらに吹き飛んで消滅する。
「ええ〜…?」
自分自身の性能を最優先で確認した方が良いかもしれない…。
とりあえず世界図鑑を開く。
合成獣がモンスタータイプって事は既にモンスターで出てくるって事だし、このイビルケージがどういう魔物かも確認しなきゃな。
五十音順で先にイビルケージを見つける。
イビルケージ…。あ、上位種にイビルプリズンってのがいるのか。転ショッカーに転職させてみてもいいかも。
ううむ、檻型のモンスターか…。
いくらか時間が経った。
思いつきで何種類かの実験をしたけど、成果が出るのは時間がそれなりに経った後。
それならログアウトして寝てしまった方がいい。
現実世界の時間はもうすぐ日を跨ぐ頃。
「ゲームは徹夜より早寝早起き!」とは友人の格言だし、きっとピンはもうログアウトしてるだろうし。
最後の実験として、ログアウトをする方法を試そうと思う。ダメだったら、3つだけもらったログアウト用アイテムを使おう。
…この魔王城は戦場エリアだからログアウトはできない。中にセーフゾーンというものを作ればいいらしいけど、物資は何もない。
なので戦場エリアから離脱する方法を考えてみた。
この場所はおそらく非常に背の高い山の頂上を切り取った台地であると考えている。
戦場エリアは球体状に設定されているそうなので、少しだけ山を降りて横穴を掘れば、そこは戦場の外。つまりログアウト出来る。
元々のパワーに触手の力を借りればクライミングは余裕なはず。
そのまま目的地である端っこ、崖のように途切れている場所にくる。
どのくらいの高山なんだろうか…?
崖から下を見下ろすと、遥か先に地面がある。
そして地面までの間には何もない。
…魔王城は浮島だった。
「マジかよ。」
口から思わず本音が出る。
仕方ないので今日はログアウト用アイテムを使おう。明日こそはセーフゾーンを作るなりしよう。
……ログアウトするとベッドの上で目が覚める。
まぁ、また寝るんだけど、その前に案の定ピンからメッセージがある事を確認した。
3件。どこまで進んだか? 困ってないか? 上手くキャラは作れたか?
…魔王になった。とは書けないので、チュートリアルが全然進んでないと書いておこう。
んじゃ、もう一回寝ますかな。
ーーーーーーーーー
一方、ゲーム内。
とあるプレイヤーチーム。
「なんだ…これ?」
「昨日まで、ここはドルッサ村だったよな?」
「いや、今もドルッサ村だ。マップ見ろ。」
「じゃ、じゃあ何でドワーフの人数が半分もいねぇんだよ。バグか?ミッションが進まねぇ…。」
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