Session02-08 加護の印
「アイル
ブルズアイが皆を見て、そう口にし、
「ここからは少し
「……マーリエを
アイルが隠さずに、印と共に
二人は、アイルの発言が正しいことを補足するように頷いて見せた。その様子を見た後、ブルズアイは
「ダール、ルー、ターニャ、ケイ。お前たちは、この事を絶対に話すな。
ダール、ルー、ターニャ、ケイの四人は
「アイル。辺境伯家の
「ご忠告ありがとうございます。明日にでも早速、伺います。」
「……いや、ちょっと待て。」
アイルがブルズアイの忠告を受け入れて返事をするが、ブルズアイに別の考えが思いついたのが制止の声があがる。机に置いた手の人差し指と中指で、トトンッ、トトンッ、と等間隔で音を出す。ピッピには、彼が
「……ダール、お前は三人を連れて、
その言葉に、
「ピッピ。お前は、先に出てフォルミタージ工房へ向かえ。俺の名前を出して、辺境伯とその家族が内々で来られることを伝え、準備をしろ。お前も首にスカーフなりを巻いて隠すのを忘れるな。行け!」
「アイル、ルナ、お嬢様。三人はこのままフォルミタージ工房へ向かってください。私は一度辺境伯邸へ顔を出し、辺境伯様を工房へお連れします。そこで、今回の経緯を含めて、お嬢様の婚約についてもお話いただくべきでしょう。宜しいですね?」
その言葉に、三人は
「スカーフは、ルナとお嬢様が使ってください。アイルは手袋をしろ。……そこまで離れてないとは言え、油断はするな。お前の嫁は、お前が守るんだ。良いな?」
アイルは、ブルズアイの言葉に対して、相手の
「……
「……ゴホンッ!……では、私は辺境伯邸へ参ります。また後で。」
マーリエの言葉をごまかすように咳払いをした後、完璧な礼をしてブルズアイは店を出ていった。それを見送った後、三人はスカーフ、手袋を
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