操り人形

人は、空気に操られて生きている。

空気を読む。

その時点でもう、空気に操られている。

自分の意志と関係なく無意識に空気を読み、それで動く。

ここでどう動けば周りと違わないか。

ここで動かないと自分だけになる。

人は、弱い。

集団にいるものはそこから少しも外れまいと必死になっている。

果たしてそれは必要なのだろうか?

他人と違う事の何が悪いのか。

普通でない事の何が悪いのか。

普通とは何なのか。

孤独で何が悪いのか。

人の行動は無駄があり過ぎる。

操り、操る、操る、操り。

もし、操るものがいなくなったらどうなるのだろうか。

どう動けば良いのか。




人々の上にある強く、脆い、太く、細い、複雑な白い糸が見えるだろうか。



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偽りと拘束 華朧灑 @54321karusa

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