2.5:頭領の読み

ちからくらべの開催決定と開戦までのとある日。


残雪と、白髪をなびかせる逞しいフレンズが海を見つめている。


「残雪、貴方の群れとは何かと縁が有るわね」


「ああ、ハクトウワシ。今回はありがとな、アイレスの勉強に付き合ってくれて」


「ノープロブレムよ。正義の仕事は悪を倒すことだけじゃないわ」


「はは、正義、か。私には分からねェな。会ったことも無いヤツを身を挺して救う...ああ、バカにしてるわけじゃねェぞ、あんたを必要とするフレンズは沢山居る。本気で尊敬してっからよ」


「好きでやってるだけよ。アナタが群れを守ろうとするのと同じ。自分の愛する者を守ろうとするその姿勢もれっきとしたジャスティスよ」


「ありがとな」


「残雪、今度のちからくらべ、アナタはどう予想する?」


「そうだな。3回戦の内、初回はコテンパンに負けるだろうな。アイレスとマーロンは協力したことが無ェ。オオタカ・ハヤブサコンビの連携と経験に歯が立つ訳がねェ」


「あら、もっと仲間を信じたらどう?」


「いや、信じてるさ。それでアイツらは成長する。大口を叩かせてもらえばどこかのタイミングでオオタカとハヤブサを打ち負かす」


「サイコーね、その信頼とパッション。でもオオタカとハヤブサは超一流の空の狩人。あの二人相手に2回戦目で勝たないとストレート負けよ?」


「そうだな、正直2回戦目までに勝てるかは賭けだが...アイツらも超一流の翼の持ち主だ。十分信じる価値はある」


「オーケー。じゃあもし2回戦目をアイレス達が取ったら、その後はどう?」


「はは、聞いて驚くなよ。最高に面白れェぞ。そっからのシナリオはな_

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る