第十五話…契約

 今日のゲームの中は窓越しの空。しとしとと雨が降っている。



 【ミカンの汁で炙ると古の最強古代ドラゴンが出てくる】という羊皮紙を大金で手に入れたポコはウサに……。



 (‘д‘⊂彡☆))Д´) ぱ~ん ☆

 

 されすぎてポコはボコボコタンコブだらけ……やりすぎでござる (´・ω・`)


 <(`^´)> むふ~ いまだにウサの鼻息はあらいでござる。



 もめている獣たちをよそに、老騎士は羊皮紙にヒカンの汁を塗りたくりあぶっていた。



 ……。


 ぼふ~ん♪ 怪しい白い煙が立つ。


 なんかデタ━━━━(゜∀゜)━━━━??


 ポコが息を吹き返すと、ブタたちはみんなでその煙からでるであろう竜に息をのんだ。




 ゴクリ……一同の咽喉が鳴る。


 果たして出てきたのは?



「にゃ~ん♪」


 ……ちっちゃな子猫ちゃんだった。



 一同はふたたび冷たい目線をポコに向ける。


「どこが古代ドラゴンでござる? ノラネコではござらんか?」


「ちがうにゃ~」


 子猫が可愛く吠える(?)


「ちがわないブヒ! 猫じゃなければナニブヒ?」


 拙者たちは、怪訝な目つきで子猫を見る。



「虎でちゅ~♪ 猛虎でちゅ~♪ 」


 (……さては作者が、某球団のふぁんだからか?)



(´・ω・)(・ω・`) 虎なのか、ややこしいネー。


 しかしながらポコだけは目をきらめかせて問う (☆ω☆´)キラーン!



「おなまえは何っていうポコ?」


 ちいさなちいさな自称虎は、後ろ足で顔をかきながら答える。



「わらわはの名前は、コダイ・リューでちゅよ~♪」


 Σ( ̄□ ̄|||) ナンデストー



 勝敗は兵家の常、たぬきは勝ち誇り、ウサギは肩をおとしうなだれた。

(まぁ、古代竜かどうかは (。´・ω・)? ではあるが……。)




 ……グツグツ。


 子猫ちゃんと意気投合して夕餉の鍋をみんなでつつく。


「わははは……」


 一向は楽しそうだった。



「わ~い、めでたく仲間が増えたポコ!」


「ぇ? 誰が仲間だにゃ?」


 Σ( ̄□ ̄|||) どうやら機嫌が良かったのはタダ飯の影響でござるか?



 …… (´・ω・`)


「にゃ~にゃ~にゃ~♪」


 もったいぶった子猫の話が続いた。


 ……つまるところ、こちらの力をみせつけで契約にこぎつけなければならないらしい。



「その強さが伝説になっている、この『コダイ・リュー』様に腕相撲にかったら400ねんしもべになってやるにゃ~♪」


 (`・∀・´) 汚名返上の大チャンスうさ……ニヤリとウサの目に光が戻る。



 ……結果、100戦やって100回勝ったウサと、全然さっぱりなコダイ・リュー。


 そう、彼我の差は純粋なるSTR! やっぱりSTR極振りTUEE! (誰の叫びだ?)



「え~ん。」


 子猫が泣き始めた。

 流石に100回やって100回負けるのはきつかったようだ。


 (´・ω・`) ……ぢゃあ、やったらだめでござろう。と拙者はおもったでござるが、



 ……。


「あひゃひゃひゃ (゜∀゜) おぬしはよわいのぉ~わらわは満足にゃ~♪」


 拙者は皆がお鍋でお腹が膨れて寝ている中、子猫にわざと負け続けたのであったでござる。



「ブタよ! あんまりにも弱いから、わらわがその覇業てつだってやるにゃ~♪」


 ……(´・ω・`) 覇業ってなによ? それより、釣りが上手になりたいでござる。



【システム通知】……【虎】のコダイ・リューが仲間になりました。ぱんぱかぱ~ん★ どんどんぱふぱふ~♪



 ……その後、拙者は眠い目をこすりながら、この子猫に朝方までウデズモウで負け続けた。




(……ブタの明日はまちがいなく筋肉痛だだだ!)

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