《 past 》2.
トワはある日を境に、学校から姿を消した。それは、父である望月透のとある計画を実行するためである。元々頭がよかったトワを、人工的に改造することで、能力を使えるようにする計画だった。しかし、能力を使えるようにするためには、かなり体に負担がかかり、記憶を全て失うことになる。そこで、トワにはもう普通の生活をさせることは出来ないと思い、何も無い空間に監禁することにしたのだった。手術は度々重ねて行われ、次第にトワは能力が使えるようになっていった。透の計画は成功したのだ。しかし、トワはもう記憶を失っていて、人間として機能しているのかも、ほぼわからない状態だった。透は、人間としての感情が芽生える方法が全くわからず、ただ待つことしかできなかった。そして10年後のある日、トワは部屋から出てきた。これは絶好の機会が来たと思い、透はわざとトワを外に脱出させた。それは、人間としての感情を、少しでも取り戻させるため。旅に出させて、また収容所に戻らせようと思ったのだった。
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