《第十三章》betrayal

「何故あなたがここにいるんですか?」

トワが聞くと、望月は何故か笑った。「そんな堅苦しい言葉を使うなんて、面白いなぁトワくんは。」何を言っているんだ。すると、メランがなにか言いたそうに前に出てきた。「おお、これは、久しぶりじゃないか。いつぶりだろうなぁ。」「……ああ、ひさしぶり……親父…」

(……ん?……親父?……メランの……お父さん?)

「ど、どういうことだ……」「トワくん、君は知らないことが多すぎるんだ。せっかくだからこの機会に、全て教えてあげよう。僕は優しいからね。まずはじゃあ、教えてやってくれ、蒼栄」

(…あおば……?)その名前には、すごく聞き覚えがある。僕の身近な存在、すぐ近くにいた、僕の大切な……「お兄ちゃん……?」

「ふっ……覚えていたか、じゃあ説明するぞ。かなり長くなるし、情報量も多いから、頭の中を整理しながら聞けよ。」

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