《Dream》

風が気持ちいい。ここはどこだろう。不思議だ。僕は今草原の上で寝転がっている。起き上がって周りを見渡す。すると遠くに、1人の少女が立っていた。赤色のワンピース、白い髪、麦わら帽子を被っている。

「あ!目ぇさめたんだ!」

麦わら帽子を抑えながら、少女がこちらへ走ってくる。裸足だった。

「2度も寝ちゃうなんて、夜遅くまで起きてたんでしょ!」

誰だろう。何も分からないけど、何故か懐かしい。この匂いは……。

「ねぇ、聞いてるの?記憶も忘れて、耳も聞こえなくなっちゃったの?」

いや、聞こえてるよ。

「ならよかった!」

これは夢か……?少女の言動からして、この夢は1度見たことがあるような……。くっ……眠い……目が勝手に…閉じて……。

「ちょっと!またねちゃ…の?これ……かいめ…よ?……」

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