虐げられた彼女。中世の貴族にしては珍しいであろう結婚は、悪方向で悪循環で空回り。そんな彼女の新たな生活を始めるかと思いきや__。短編でありながら、この短さでこの内容をカバーでき、流石と思いました。文章表現も巧みながら、最後で覆されるような構成。中世にありそうで、リアルで臨場感が漂うこの作品。一話の後でそのままありがちな展開に持っていかなかったところも、好感が持てます。ぜひ、一読を。
異世界ものも悪役令嬢ものも普段は読まないのですが、そんな私でも面白いと感じました。最後の最後で全てが覆りました。この作品は、この設定だからこそ生きていると思いました。