第3話 プロローグ③


 俺は意を決して皆に説明することにした。


「そうか、みんな、ライが言ったように聞いた通りだ。気合を入れていくぜ!」

「さぁ、いくわよ」


 カイルが号令をかけるとアスナも続けて皆にエールを送る。


「「「「おお!」」」」


 俺の杞憂を吹き飛ばすように皆の気合が入る。


「じゃあ俺が先行する」

 そう言うと、皆は俺について歩きだした。



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 部屋に入るとそこは何か儀式をしてるような広場にでた。


 そこに一人の男がいた。


「ようこそ、僕の部屋に」


 なんだか不気味な男だった。痩せている肉付きが良くない。

 魔導士タイプの男のようだった。


 魔法陣のような設置してある床、そこらじゅう薬品の異臭が立ち込める部屋。数々の本棚と机があった。


 その奥には小部屋があるような木製のドアがある。おそらく奥にはダンジョンコアが置いてあるのだろう。


「貴様、何者だ!」


 カイルはその男に尋ねた。


「我こそは、世界の救世主であり、このダンジョンのマスターであるミノル様だ! 我が野望達成のために生贄になりに来た者たちよ!」


 どうやらこの男がダンジョンマスターのようだな。そのまま言い続ける。


「滅びこそ、我が喜び。死にゆく者こそ、美しい。さあ、我が腕の中で、息絶えるがよい!」


 そう言うと、男は右手を掲げる。男が掲げた右手には負のオーラをまとい、光りだすと部屋の地中からスケルトンが出現する。その数は大体30体前後だろう。魔法陣は何かの召還装置のようだ。


 そのまま皆は、スケルトンの群れへ突撃していく。

 ザックを先頭に、カイル、アスナがそのままスケルトンへ向かって各々の武器を振りかざす。

 レイラックとエレナが弓と杖を掲げ、その後ろを離れずついて行く。


 俺は斥候としての役割として周りを見渡すために集団から距離を取る。スケルトンの集団から離れたスケルトンは俺に近寄ってきたので、スケルトンのみ屠っていく。


 槍を上からたたきつけるように切り裂く。そのままつぶされるようにスケルトンは潰れていく。そこまでスケルトンは強くなかった。


 ――こうしてるうちに続々とスケルトンは召喚されていく。


 俺に向かうスケルトンを片付けた頃、隙だらけに立っているダンジョンマスターの姿をとらえた。


 よし、一撃県政攻撃を仕掛けてやろう。そうすれば相手の体制も崩れ、俺たちのパーティも戦いやすくなるだろう。




 ――――そう思った俺は、ここで強烈な一撃を加えてやることにした。

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