非常に演劇的な作品だと思いました。主人公は、若すぎる死を迎えた天才的な才能を持つソングライターではなく、そのの友人、でもなく、二人を客観的に見ていたメディア側の人間でした。第三者的な視点で物語を見るために、何があったのか、まっさらな気持ちで読むことができました。最後の曲の歌詞は、自分が死ぬことを見越していた……? 歌詞のようにもとれ、そう考えると、ああ、発表できてよかったね……。などと爽やかな気持ちで、本を閉じることができました。お勧めいたします。ご一読を。