第三十話 試製四六式中戦車「チホ」
対ソ連戦が始まったころ、日本に一両の鹵獲された車両がやってきた。車両の名前は「IS-3」。噂されていたスターリン重戦車である。これとの戦闘において確認された設計による防弾効果などに目を付けた兵器開発課はこれを詳しく調査。結果、このIS-3に搭載された122mm砲の仕組みなども判明した。
そして、オーストラリアにおいて鹵獲したセンチュリオン7/1のリバースエンジニアリングにも成功。この二つの車体と砲塔を再現し、それをつなぎ合わせた車両が完成した。その車両は今までの戦車にはない洗練されたフォルムに大口径10cm砲を搭載するという見た目と火力の両方を備え、装甲も持つという非の打ち所の全くない車両が完成した。
性能試験でもその十糎砲の威力を遺憾なく発揮した。そしてこの車両は試製四六式中戦車として正式化の準備を急いだ。
そして1947年初頭、この車両は七式中戦車「チホ」として正式採用。すぐに量産体制に移行されることとなった。
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