Folge17 Vorspiel zum Zusammenbruch der Nazis
「投下準備。目標、ハノーファー。」
-これで戦争が終わる。そう願って爆撃機の操縦手は爆弾の投下スイッチを押した。
「俺が世界で原子爆弾を投下した唯一の人間であってくれ...」
爆弾槽から一個の大きな爆弾が投下される。落下傘によってゆっくりと落ちるその爆弾は高度1500フィートで突如発光し、膨大な爆発エネルギーを生み出した。爆心は灼熱地獄になり、建物は一瞬にして崩れ、消え去った。とてつもなく大きい爆発音と爆風は遠く離れたベルリンで地震として確認できるほどであった。
上空には赤く染まったキノコ雲ができ、地面の草や森の木は一瞬にして焼き尽くされた。道端に停車された車は熱風によってドロッと溶けた。まるでそこは生き地獄で、肌が焼けただれ、腸が飛び出し、もはや原形すらとどめない屍や黒焦げになった屍が散在していた。一命をとりとめたものの目にガラスが刺さり、痛みのあまり悶絶して息絶える者もいた。
1946年3月20日、ドイツのハノーファーにアメリカ軍が作成した新型爆弾が投下された。ハノーファーの都市は一瞬で破壊された。百万人以上が居住する都市だったことから被害は甚大であり、少なくとも三十万人は死亡、十五万人が行方不明である。また任務のためにハノーファーに配属されていたナチス親衛隊、
ヒムラー以外のナチスSS将校やドイツ国防軍の将校や兵士の死亡も確認され、ドイツ軍は壊滅状態になった。
そしてその数週間後、
-ノルマンディーに連合国軍がM26という鉄の要塞と百万の肉壁を引き連れてやってきた。
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