第42話  野営二日目

 街に近付いてきたので、大輔は数名と買い物に入る。テントに布団や毛布をありったけ買う。

 食糧や飼い葉を大量に買い、大輔は収納に入れまくって街を出る。


 街の入り口近くで本体が待機していて、大輔が戻ると再び進み出す。


 街から30分程で何とか野営できる場所を見付け、大輔はテントを出しまくり、次は食事を作る場所作りだ。


 街で流し台やテーブルを見掛けて買っていった。

 大輔の役割は収納での荷物の出し入れだ。


 バックヤード団の団長になったが、収納の関係から普通は部下にやらせる事をせざるを得ない。

 ただただ、野営の快適度を上げるのに大輔は懸命に頑張っていた。


 まだまだだが毛布は沢山買えた。それだけでもかなり快適性は違うのだ。


 また、樽とタライを沢山買っていたので、男女別で沐浴を計画していた。


 当然だが大輔は見張りの番はない。

 総勢207名の胃袋と寝床が大輔に掛かっていて、何かあるとまずガラグが対応してくれていた。


 細かい問題は大輔の耳には届かなくなり、陣地の快適度を上げるのに注力が出来た。

 布団はテント内以外でも役に立つ。馬車の荷台に使えばクッション代わりになるのだ。


 アマゾネスの面々はつきまとっていた。団長!団長!と世話を焼く。悪い気はしないが兎に角くっついて来て雌のフェロモンにくらくらしていた。


 テントにタライを置き、樽に水とお湯を張り体を洗うのに使っても貰う。

 入り口には見張りを立て、覗きに来る不届き者をシャットアウトしている。


 各テントに毛布や布団を置いていく。快適度は段違いの筈だ。収納は楽なのだ。テントに手を触れると中身も全て収納されるからだ。収納の便利な所は時間停止と重量が無くなる事だ。


 今は国境に向けて逃げている筈だが、かなり温いキャンピングになっていた。


 特にサポート隊の女性達には感謝されまくった。本来街から出ないから、こんな野営等という苦労をする必要がないのだ。


 食事が終わるとサポート達のテントを訪れて要望を聞いていた。旅慣れしている者からは既に必須の物を聞いていたが、旅慣れしていない女性の要望が深刻だった。整理用品が当たり前だが無い。次の街では女性を連れて行こうと大輔の脳内メモに記録する。


 自らのテントに戻るとケイトが待ち受けていて、大輔は押し倒されうつ伏せにされた。

 先に話をしたかったのだが、そのままマッサージされていた。しかし、途中から何かがいつもと違った。重くなっているのと妙に柔らかい感触があった。そして横からケイトの話し声がして嫌な予感がしていた。

 そう、会話が聞こえないのがリエラなのだが、全身を使ったマッサージをしていて柔らかいのは胸の感触だった。

 どんなマッサージしているんだ?と心の中で突っ込んでいたが、こっそり胸の感触を愉しんでいた。中々デカイなとかニヤニヤしつつ、気が付かない振りは完璧だ。ただ、別の意味で気持ちよく昇天し、いつの間にか寝ていくのであった。

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