科学者は嘘つきだの意味

 科学者は嘘つきだ。

 それは何故か?


 現代の科学技術で説明するとややこしいので時代を遡って説明をしよう。


 かつては天動説が正しいとされていた時代があった。

 この時代は永きに渡ってそうであるとされていた。

 だがある時とある天才が、それまでの連綿と続いてきた天動説は誤りで地動説が正しいと発表したが宗教がそれを許さず裁判が起こされた。

 それから359年。

 ローマ教皇庁…カトリックが地動説を承認したのは1992年である。

 この時、始めて世にいうガリレオ裁判が誤りであると言ったのだ。


 科学者は嘘つきだ。

 アリストテレスは言った、天動説だと。

 ガリレオは言った、地動説だと。

 宗教は言った、私達は間違えていたと。


 アリストテレスは間違った天動説を唱えた。嘘つきだ。

 ガリレオは宗教裁判に屈した。嘘を容認した。

 宗教は認めた。それは誤りであったと。


 では、今の体系立てられた様々な学問はどうだろう?

 数百年後には、それは間違えでしたとなる日が何時か来るのかも知れない。


 科学者は、いや…我々は嘘つきだと証明されるかも知れない。

 数百年後にね。


 

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