読み手から見てスルーできない矛盾
タイトルで矛盾
ーしか出来ない無能が〜
タイトルに無能と使っているのにも関わらずーという能力を持っている。
この場合タイトルにすべきは持っている能力についてまとめたものもしくは比喩するようなものだろう。
無能というキーワードを使いたいが為にタイトルの中で矛盾が起きている作品は多々ある。ほとんどはタイトルと呼べないような短文の場合が多く、矛盾であることに気がつかないまま更新されていることが多い。
タイトルとあらすじ、本文で矛盾
〜最強 最強になった〜
タイトルで最強を謳っているのにも関わらず作品内の世界において苦戦する内容、もしくは過去編と明記されないまま最強ではない時代を始めるなどの矛盾を抱える作品がある。
この場合においても、最強というキーワードを使いたいが為に実は最強ではないとすぐに背反する内容を書いてしまう作品が多い。
当たり前かもしれないが、タイトルで最強とつけられている作品を読みに来た人の多くは最強な主人公が読みたい事が多い。
なのにも関わらず作品中で苦戦したり最強ではなかったりすると思っていたのと違うとなり、読むことをやめてしまう人が少なからずいる。
回避策としては最強とするなら最強に描く事。もしくは他の世界と繋がった事で最強同士がぶつかるというように、客観的な強さのランクを落とさないようにする事が大事だ。
本文中の動機の矛盾
主人公は家族から虐げられていた
自由になり世界を冒険したいと思っている
ある日家から追い出された
自由の身になった主人公は山で修行し学校に入学する
ここまでの内容で違和感を感じる事ができたなら矛盾を見つけたといっていいと思う。
主人公の行動にはすべて動機がある。
家で不自由な生活をしていたから自由に旅がしたいと思った。 ここまではしっかりしている。
家から追い出されたが修行して学校に入った。
ここが矛盾している。旅に出たいと望んでいたのにも関わらず旅に出ず、加えて不自由な規則や生活が多い学校に入学するなど動機と行動が矛盾を生じさせている。
もしこの設定で話を続けるなら、しばらくは旅をせざるを得ないだろう。もしくはその動機を全て塗り替えるような衝撃的な出来事を起こす。例とするなら戦争が起きて街が襲われた、魔王が目覚めて旅に出られなくなったなど。
どうしても学校に通わせたいのであれば旅の途中で警護の依頼を受けて学生として一緒に通うなどの工夫がいる。もしくは旅を一旦終えた先で学校に入るなど。
いくつかあげたが、総じて言える事として人物の設定や動機がうまくできていない場合が多いという事がある。書きたい内容が走りすぎた為に登場人物がただの舞台装置になってしまっている。そうなると読者からするとここまで良かったのになんでこうなるかなと言った途中で読むことをやめてしまうような感情を抱く事がある。
インパクトが強いワードをタイトルに使いたかったり、流行りの物語の構成を使ってみたりすることは良い事だが、それに合う設定であったり動機付けをする事が何より重要であり、骨になるという事が大事である。
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