第1話 ”て”から始まるお決まりのやつ
暇だ。
高校3年の八月。
四時間目が終わり、昼休みが始まったことを告げるチャイムが鳴る。
しかし俺は友達がいない。いや友達と呼べる仲間がいない。
だから暇だ。
コミュ障な訳ではない。嫌われてるわけでもない。
なのに友達がいない。
(何でだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
な・ん・で!!!!だあああああああ!!
何でみんな話しかけてくれないのぉぉぉぉぉぉぉ?!)
、、、、、、まあ理由はわかってる。それは自分から話しかけないからだ。
もともと俺は一人でいるのが好きな方なので、あまり自分から話しかけようとしな
い。だからあちらも俺に話しかけづらいし、こっちも喋れない。
要は初対面のあの微妙な雰囲気をまだ引きずってるわけだ。
、、、、、、これってコミュ障のうちに入んのかな。
と言うことは俺はコミュ障?
もしかして話しかけてくれないのは俺が嫌われてるから?!
、、、、、、いや、考えるのはやめよう。辛いだけだ(泣)
思考を放棄した俺は、机に突っ伏して昼休みが終わるのを待った。
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「んあ?」
背筋を走る嫌な感覚に思わず変な声が出てしまい、少し恥ずかしくなった。
誰かに見られてないか?めっちゃ恥ずかしいぞ。
まわりを見回すが、誰も気にしていないようだ。
ボッチを痛感する、、、、、
(それよりなんだ?今の。背筋がゾワってしたぞ。何でだ?
なんか嫌な予感がする、、、、何か起きたりして、、、?)
ん?何だこれ。
足元に、いや、教室全体に巨大な魔法陣が浮かび上がっ、、、、、、、
その瞬間、俺の視界は白い光で埋め尽くされた。
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「?!?!?!」
ガタン!!と言う音がして俺の机が揺れ、意識が覚醒する。
結構大きい音だったので、あっやべっと周りを見た、、、、、
時にはもう遅く、周りの視線が俺に集中していた。
「あっいやっ、、、ハハハ、、、、、、」
俺にとっても突然だったのでもう笑うしかなかった。
そして顔を真っ赤にしながら席に戻る。
(くそおおおおおおおおおお!!恥ずかしいっ!!変な夢まで見た挙句っ!!
寝てる時体がビクッてなるやつまでっ!!!)
、、、、、、、、
はあ、、、最悪だ、、、、
そう思いながら下を向くと、
光を放つ魔法陣が、足元に、いや、教室全体に浮かび上がっ、、、、、、、、
その瞬間、俺の視界は白く染まった。
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短い
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