第6話

「はい。今日の授業はここまで!

この後15:00から部活に行っても良いことになってるから、是非行ってくれ。」



放課後、早速、僕は音楽部にいった。

音楽部にはいくつかバンドがある。ロック、メタル

ジャズ、吹奏楽、室内楽、オーケストラ…。

掛け持ちしてる人もたくさんいるみたいだ。


ピアノでやるなら室内楽が無難だけど…

ソリストを見つけるなら吹奏楽とかオケ部もいいな…



「ねぇ君!1年生の君!君だよ!」


「はい!な、なんでしょうか?!」

突然話しかけられて驚いて声が裏返ってしまった。


「仮入部?見学か!管弦楽団に入らないかい?」

「いや、専門はピアノなんですけど…」

「見たところ君は管も弦も一通りやってるねぇ。

私の目はだませないよ。」

「いやだますつもりは…」

「あぁ、自己紹介が遅れたね。

私は翠ヶ丘高校管弦楽団、コンサートミストレスの

清水葵。よろしくね。」


(ことごとく話を遮ってくるな)

とは、思ったものの、確かにクラリネットとヴァイオリンは多少弾ける。でも、それをすぐ見抜くなんて…


「そしたら!早速見に行こう!」

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