エピローグ
次の日、僕達はニュースのこと、セイちゃんのことを話した。セイちゃんはきっと、僕達を守るために夢に出てきてくれたんだろう。セイちゃんは何年もちゃんと、僕達との約束を覚えて、守っててくれた。
「今からでも、約束守れるかな、セイちゃん………。あ、どうして僕にだけ昔の記憶も見せてくれたの?」
セイちゃんのお墓の前で僕は、セイちゃんに聞いた。あんなことがあったもんだから、セイちゃんが答えてくれるような気がした。
「ま、そんなわけあるか。」
『セイのこと思い出してくれたんだ!セイ嬉しい!』
「えっ?セイちゃん!?」
『セイね、みんなに昔のお話したけど、忘れちゃったみたい。だからスグルくんがいてくれたおかげで、みんなセイのこと思い出してくれたのかな!』
「セ、セイちゃん?ごめん、僕、、約束忘れてて。」
『スグルくんはまだ約束忘れてるよ!』
「まだってどういうこと?」
『ひどーい!セイをスグルくんのお嫁さんしてくれるって約束したじゃん!』
「はいっ!?」
思い出した途端恥ずかしさで死んでしまいそうだった。
『セイね、嬉しかったの。スグルくんがふろぽーずしてくれた時。でもその約束は、ポイします!セイと新しい約束して?』
「新しい約束?」
『そう!スグルくんはセイの分もしあわせになってね!』
「セイちゃん…。分かった、約束する。」
これは、僕達とセイちゃんの約束した記憶を取り戻す物語。
僕たちの記憶 @yeonjun09nami
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