プロローグ
「みんな!セイに会いに来てくれたの!セイ嬉しい!」
「ねぇ、セイちゃん、今日病院から脱出して、お星様見に行こうよ!」
「お星様?セイ見たい!お星様見る!」
「こら!タクミ!セイちゃん体調悪いのよ!そんなわがまま言わないの!」
「母ちゃん…。だって、セイちゃんずっとここにいるのつまんないじゃん!」
「マミさん、1日くらいならきっと大丈夫ですよ。」
「でも、セイちゃんの体調が悪くなったら…。」
「セイはもう長くないって言われたんです。だったら、少しでも楽しい思い出を作ってあげたいんです。」
「マミさん…。」
「タクミくん!セイを連れ出してくれる?」
「ママ、セイ、タクちゃんと脱出してもいいの?」
「今日は特別。楽しんでおいで。」
数時間後…。
「脱出せーこー!」
「あれ、夏の大三角って言うんだよ。パパが言ってた。」
「アヤちゃん物知りだねぇ〜。」
「タクぅ。僕怖いよ。もう帰ろうよ。」
「リン!メソメソすんな!男だろ!」
「今ならお星様とお話できそうだ!」
「みんな、セイね。もうすぐみんなとバイバイしなきゃいけないの。だから今日で、みんなとお友達やめるの。」
「やめないよ?バイバイしても友達だよ!」
「私とずっと友達でいてくれるの?」
「うん!ずっと友達だよ!」
「そうだ、バイバイしても、ずっと一緒だ!」
「6人の約束だ!」
「セイ、みんなとバイバイしても、お星様になってみんなと一緒にいる!」
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