第122話 女子会

チカとマリアはエステエリアに来ていた。

「マリアさん片っ端からいきますよ。」

フェイシャル、ボディ、脱毛、全てを行い、二人はツヤツヤの肌を手に入れていた。


「チカさん、ここは天国ですか・・・?」

「マリアさん、気持ちいいですよね~♪」

「あら?チカさん、帝国の人も来てませんか?」

「来てますよ、国境封鎖したわけじゃないですし、ここのスタッフはゆうちゃんの部下のサキュバスさん達ですから、何かあった場合でも安全にも配慮されてますよ。」

「では、これは私たち帝国人も今後は使用出来るのですか!」

「はい、いつでもお越しください、マリアさんだったら特別コースを御用意しておこますね。」

「特別コース・・・」

「はい、実はゆうちゃんから秘蔵の薬を奪って・・・いただいてきてます。」

「魔皇帝秘蔵の薬・・・」

「シーブ・イッサヒル・アメルという若返りに効果のある伝説の薬草とユニコーンの角の解毒、浄化の力を配合した秘蔵の美容液です。」

「なっ、こ、これは・・・」

「絶対普通では手に入らない物です。はい、この小瓶を1つ差し上げます。効果は絶大ですよ♪ただ、あまり日持ちがしないのと量が少ないのが難点ですね。あっ、それと止められなくなりますよ~~~お肌が全然違うの♪」

「そ、そんなにですか?」

「そんなになの♪」

「でも、手に入らないんじゃ後で苦しくなるのでは?」

「うん?手には入るよ、ゆうちゃんを搾れば出てくるし。」

「搾るの?」

「うん、めんどくさいとかすぐ言うから、搾らないと出さないの。」

「それ大丈夫なんですか?」

「大丈夫、ゆうちゃんも楽しんでるし♪」

「そ、そうですか。」

「マリアさんもここに来た時に私がいたら渡すからね。」

「はい、よろしくお願いします。」

「そ・れ・で♪倉田さんとはどうなの?何か進展あった?」

「そ、それは・・・」

「女の子同士白状しちゃいなさい。」

「あ、あのですね、二人きりで食事に行ったり、買い物したりしてます・・・」

「手は!手は繋いだりしてる?」

「はい、倉田さまは紳士にエスコートしてくれてます。」

「意外~俺に着いてこいみたいな感じかと思ってた。」

「そんなことないですよ!皆さんがいる時は無愛想な感じになりますけど、二人きりの時は・・・」

「ねぇねぇ、他には?他にないの!」

その日、倉田のプライベートがチカにばらされていった・・・



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