第123話 翌朝
翌日、肌がツヤツヤになってるマリアさんがいた。
「昨日は楽しんでもらえましたか?」
「はい、ユウヤさん。チカさんのお陰でこんなにお肌がツヤツヤです。」
「そうですか、それは良かった。それで倉田の叔父貴を悩殺してやってください。」
「そんな、悩殺だなんて・・・」
「こら、ゆうちゃんからかわない!それより、ジェームスさんの接待はちゃんとやったの?」
「やったよ、なあ?」
「はい、先日は美味しいものをいただいて感謝しております。」
「ほらね、俺はちゃんとやったよ~」
「ほんとかな?驚かして満足しただけじゃない?」
「そんなことは・・・ある!」
「もう、せっかくのお客さんなんだから接待してあげないと。」
「まあまあ、あまり接待しすぎても落ち着かないだろ、さてここからは真面目な話だ、帝国は友好条約を結ぶということでいいのかな?」
「はい、我々は二度と戦う気はありません。」
「りょーかい、なら以前と同じで相互不可侵と往来の自由ぐらいかな?あと関税などの細かい取り決めは担当者作るからそこで話をさせよう。あとは、次に攻めてくるなら今度は壊滅させるから、今回甘いのは特別だと思っておいて。」
「もちろんでございます。此方の貴族を押さえる事が出来なかったことを深くお詫びいたします。陛下の温情により友好が結べた事に感謝いたします。」
「うん、それでよし。それでこれからどうする?しばらく滞在する?」
「いえ、一度皇都に戻り報告いたします。」
「そうか、それなら仕方ないね、まあいつでも来るといい、俺が留守でもちゃんともてなすように伝えておくよ。あとマリアさん、皇都のお母さんに秘蔵の美容薬とられないようにね、あれは数があまりないから。」
「ゆうちゃんが頑張ればすぐ出来るくせに。」
「チカ、あれはめんどくさいの!多くに配れない以上世間に出したらダメなヤツなんだよ。」
「たしかにあれは他とは違うよね。」
「そのような貴重な物をいただいてよろしかったのですか?」
「あーいいよ、チカが良いっていったなら俺は反対しないし、チカの分が減るだけ。」
「マリアさん、気にしないで私の分が減ったらゆうちゃんに出してもらうだけだから♪」
ユウヤとチカはなんだかんだでじゃれあっていた。
「それでは、いただいて帰ります。また、近いうちにまいりますので。」
「倉田さんとデートに来てもいいよ♪」
「それいいね、マリアさん、連れて来てよ♪」
「そ、それは、倉田さまの予定もありますし・・・」
「話は聞かしてもらった!倉田には俺が手紙を書こう。」
「おやっさん!だめですって!」
「はぁ、お父さんは首を挟まないで!無理矢理はおかしくなるからね。あくまで二人の意思が大事なの!」
「二人して反対する・・・酷いと思わないかジェームスくん」
「あっ、いや、その、」
「お父さん!ジェームスさんを困らせない!」
「おやっさん、ジェームスさんが答えれるわけないでしょ。どっちに答えても難癖つけれるんだから。ごめんよ、俺達にそんな意図はないから、ただのおやっさんのイタズラだよ。」
「ユウヤ、おやっさんじゃない、パパと呼んでみ♪」
ユウヤは無言で蹴る。
「いたいって、親を蹴る奴があるか。なんでパパと呼ぶのに抵抗するんだ?娘とヤることヤってるのに・・・」
「お、お父さんのバカーーーー!」
チカは顔を真っ赤にして走り去った。
「おやっさん、後で知りませんよ。」
「娘の新たな一面見たな。まあ、お前は俺の知らない表情も知ってるのだろ?」
「もちろん♪あの時はスッゴク可愛いですよ。」
「・・・普通、父親に言うか?」
「普通、父親は聞いてきません。」
「あ、あの、そういった会話はなされないほうが・・・」
「マリアさんは真面目だね、おやっさんはこんな感じな人だから・・・あとでチカに怒られるけど。」
「そうなったら、ユウヤを盾にするから。」
「俺を巻き込まないでください。」
「いいじゃねえか、どうせお前は怒られないんだし、キスでもすれば大人しくなるだろ?」
「そんなこと言うから怒られるんですよ。」
「いいってことよ。」
「お二人は仲がいいんですね。」
「まあ、良いよねおやっさん?」
「当たり前だな、何せ息子になるヤツだしな。」
「ハッキリ言われると照れるがそうなんだよね。」
「だから、パパと呼べと。」
「それとは話が違う!」
「いいじゃん、呼んでみ。」
「い・や・だ!」
二人はマリア、ジェームスを置いていい争っていた。
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