第118話 終戦

「思ったより、弱かったな。」

勝利報告を聞きながらユウヤはチカと話していた。

「中世の文化に戦艦や戦闘機はないと思うのだけど。」

「これは漢の浪漫だ!」

「まあ、ゆうちゃんが安全なのはいいけど。」

「気持ちよかった!大和の主砲だよ!見ることは無いと思ってたけど、まさか異世界で見れるなんて♪」

「嬉しそうだね。」

「うん♪でも、零戦の指揮もいいよね。おやっさんも美味しいところを持っていくなぁ~」

「二人ともはしゃぎすぎだよ。組員のみんな手柄がなくなるー!って慌てて出撃していったんだからね。」

「早い者勝ち♪私は一軍をいただいた。金子組の婿として充分だよね?」

「むこ・・・えへへ、うん♪いいお婿さんだよ♡」

「組員は追撃戦で頑張ってもらいましょう。」

「うんうん、お婿さんは追撃に参加しないよね。」

「しないよ、これからは終戦準備かな、おやっさんはしないだろうし、皇帝と交渉しないとね。」

「マリアさんの立場もあるから要求は少なめにしてあげてね。」

「まあ、善処するよ。まあ攻めてきた奴等の金を巻き上げるぐらいかな。」

ユウヤは交渉の準備に入っていた。


その頃、帝国では・・・

「申し上げます、ポルナレフさま、討ち死に、なす術もなく軍は壊滅いたしました。」

「そうか・・・」

「救援は出さないのですか?」

「争う訳にはいかない!それよりは参戦した貴族の領地を没収してまいれ。ただし当主が生き残ったら皇都にて話を聞くから来いと伝えておけ、他の一族もとらえて都まで連れてこい。」

「はっ!直ちに。」

兵は下がり、指示を伝えに走っていった。

「はぁ、なんであんな化け物達と戦おうとするかなぁ~勇気と無謀は違うと何故わからんのだ。」

皇帝は一人にグチっていた。

大量に届く戦争の資料を見ながら、更にテンションを低下させるのであった。


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