第111話 宣戦布告

帝国に激震が走る!

魔帝国皇帝ユウヤの義父から帝国皇帝の元に宣戦布告の手紙が届く。

「我等の領土を狙う愚か者どもめ!金子組の名の元に滅ぼしてくれる。」

「金子組?ユウヤ殿の義父は一体どんな方なのだ?」

皇帝は困惑する。

「陛下、そのようなことよりいかがなされますか?」

「どちらにしても戦う訳にはいかん!負けるだけだ。」

「しかし、何故このような事態に?」

「申し上げます、マリア様と倉田様がお越しになりました。」

「おお、すぐ此処に通してくれ。」

この事態に事情を知ってそうな倉田と倉田の押さえにマリアを呼んでいた。

「お父様、お呼びとの事で参りましたがどのような要件でしょうか?」

「おお、マリアよ。少しこれを倉田と見てくれんか。」

皇帝は手紙を二人に見せた。

「なるほど、つまり帝国を滅ぼすとの事だな。」

倉田から殺気が出だす。

家臣達の中からは、

「倉田将軍がやる気になられておる。」

「魔帝国もこれで終わりだな。」

と楽観視されていた。

「貴様らは何を言ってる、滅びるのは帝国だ!金子組舎弟頭、倉田の恐ろしさを思い知るがいい!」

倉田から溢れる殺気に家臣の腰が抜ける。

「ま、まて、倉田よ。ワシに戦争の意図はない。一体どういう事か知りたくて呼んだのだ。」

「知れたこと、組長の拠点に帝国から税金を取りにきた奴がいたそうだ。」

「しかし、ジェームスとの間で話し合いは終わったはずでは?」

「その後にきた奴がいる。しかも、宰相の息子がな。今も兵を集めているそうだ。」

「な、なんだと。」

「皇帝よ、兵を集めるなら早くしろよ。これより俺は魔帝国に付く。」

「ま、まて。宰相の命令違反は許しがたし、我等帝国は宰相を謀反人として処分いたす。だから、倉田よ帝国を出ることはないぞ。」

「ふん、俺はどっちでもいいんだが、金子組の名が出た以上、戦争には行かしてもらう。話は以上だな、帰らしてもらうぞ!」

殺気に満ち溢れた倉田を誰も制する事は出来ず、倉田とマリアは帰っていった。


「よいか、帝国の危機である!兵を急ぎあつめよ!これより謀反人、元宰相ポルナレフを討つ!荷担するものは逆賊と心得よ!」

皇帝の号令の元、帝国は戦争状態に突入する。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る