第112話 ユウヤの元に連絡が
「おやっさんが宣戦布告だって?」
ユウヤの元に連絡がきたのは夜遅くになってからだった。
「はっ!金子組の名の元に宣戦布告を行われました。」
「うわぁ~その名前でやるか、酒呑童子。悪いが急ぎ城から金子組の連中を呼んでくれ。」
「はっ!」
酒呑童子は部屋から下がる。
「ゆうちゃん、金子組の名前とゆうちゃんが出した宣戦布告は違うの?」
チカが疑問を聞いてくる。
「俺が出した宣戦布告はあくまで俺個人の話だったんだけど、おやっさんが金子組の名前で出したと言うことは・・・金子組の連中の戦い方がやばくなる。」
「えっ?」
「この前の戦争は俺との友情とかチカに対する保護とかの感情でみんなは戦ってくれたけど、どこか他人事で敵に優しい所があったんだけど、今回おやっさんの命令だから、最初から情け無用の全員突撃になるかなぁ~」
「そ、そう。この前の戦争は優しかったんだ~」
「そだよ、だから結局、王国の降伏を許したり、法国の皆殺しまで行かなかったの。でも、今回はねぇ~♪」
「ねぇ、ゆうちゃん?どこか楽しそうじゃない?」
「そんな事はないよ。でも、金子組客分として俺も前線に出ないと示しがつかないよね。」
「ダメですよ!ゆうちゃんは危険な事をしないで!」
「チカ、仕方ないんだよ。チカのお婿さんとして前線で戦わないとね♪」
「うー、そう言えば許されると思ってない?」
「オモッテナイヨー」
「嘘臭い!でも、ゆうちゃんが前線出れるかな?」
「えっ?なんで?前回は大将だったから戦えなかったけど、今回は大将はおやっさんだよ?」
「魔貴族の方や、魔物達がゆうちゃんの前に立ちふさがってくれるはずだよ。」
「まさかの味方が邪魔!」
「諦めて後方で見てましょう♪」
「うー、何か手はないか?」
「あきらめましょう♪」
ユウヤは戦える方法を模索していた。
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