第71話 平和な日常

ミサキ、トオルはそれぞれ村に家を建ててもらい住むことになった

「なあ、ミサキこれからどうする?」

「うん?私は村の人達のお手伝いしてすごすよ、幸い魔法も使えるし仕事はありそうトオルは?」

「じゃあ、俺も村の人達を手伝いするかな」

「村の人に聞いたんだけど、頑張ったらポテチやコーラが貰えるらしいよ」

「えっ?なんであるの?」

「ユウヤさん達、色々あるみたいだよ」

「なんなんだよ、あの人達おかしいよ」

「気にしちゃダメ、いい絶対敵対したらダメだからね」

「お、おう」

「いい、私達は運良く助かったんだからね、それを忘れないで」

「わかってるよ、でも、マコトはどうするのかな?」

「たぶん、敵対するつもりでしょ、死んじゃうかな・・・」

「なんとか助けられないかな」

「たぶん、無理、下手に動いたら私達も殺されるから」

「でも、知り合いが死ぬのは嫌だな、同じ日本人だろ、頼んでみるだけでも・・・」

「トオルがしたいなら止めないけど、私は参加しないよ」

「なんで!二人で言えば考えてくれるかもしれないだろ」

「私は死にたくないの、お願いだから巻き込まないで、もしトオルが助けたいと思うなら意見が言えるぐらい、ユウヤさんに認められる事だと思うよ」

「なんだよそれ、同じ日本人だぞ」

「日本人だから一度助けてくれたの、これ以上のぞむなら何を差し出すの?」

ミサキの問いにトオルは答えをもたなかった



ミサキとトオルが村に住み始めた頃

村は開発がだいぶ進み、近隣からの移住者も合わせれば町と呼べる規模になっていた


そんな中、シンはカズマと散歩しながら町に出来た商店街を見て回っていた

「なあ、カズマ、村も発展したよな~」

「そうだな、セイコーの町と違い多種族にはなるが」

ここに住む人の多くは他の町で人に迫害され逃げてきた獣人や魔族で人はほとんどいなかった、その経緯もあり人に恨みを持つものも多くいたが、シンのモンクがあるなら俺のところに来い、と言う宣言を行い、実際に来たものを圧倒的力で叩きのめした事から今は人に危害を加える者はいなかった

「おっ!可愛い子発見、ワレトツゲキヲカンコウス」

ウサミミの果物屋の売り子(巨乳)を見つけたシンはカズマから離れようとした

「待て、どこに行く気だ!」

シンの手を掴み引き留める

「ちょっと、休憩してくる」

「やめろ!俺が怒られるじゃないか、最近女性陣強いんだぞ」

姐さん合流から女性の発言権がましていた

男は弱いものである・・・・

「いいか、カズマ、そこに美女がいる、声をかけないのはマナー違反だ」

「そんなマナーはない」

「漢には行かねばならぬ時がある、離してくれ」

「行かせるか!」

二人がもつれてバタバタしているとユウヤとチカが通りかかった

「見てチカさん、痴情のもつれですよ」

「あら、ユウさん、見なかった事にしてあげましょ」

「そうですね、二人のかけ算を期待している方も女性陣にいるし」

「あら、ユウちゃんもそっち方面は危険ですよ」

「やだなぁ~聞きたくなかった」

「「こら、俺達はそんな関係じゃない」」

「あら、言葉も被っちゃって仲のいいこと」

「ねえねえ、どっちが前なのかな?」

ユウヤとチカは二人をからかっていた


二人でからかっていると周囲の女性からヒソヒソ話が聞こえてきた

「ねえねえ、あの二人そういう関係?」

「あの美形が・・・」

「体格いい人が細身の人に押さえられて・・・」

周囲の声を聞いてシンとカズマは逃げ出した

「「俺達は違うんだぁ~」」


逃げる二人を見てユウヤは笑いながら

「珍しくシンが逃げてら」

「ゆうちゃんも、気を付けてね」

「えっ?」

「シンくんと一緒にいる時、ちょっと噂に・・・」

「違うからね、俺はノーマルだよ」

「うん、信じてるよ・・・いちおう」

「待った!一応はいらない、私は女が好きだ!」

「むう、そこは私の名前にしてほしいな」


ユウヤとチカは普段どおりの会話を楽しみながら町を散策していた

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