第66話 魔王の代理
時は少し戻って代理開始時
ユウヤは悩んでいた
魔王って何して過ごしているのだろう?
そこへ、ベヒモスが通りかかった
「あっ!ベヒモスさんいいところに」
「なんでしょう?」
「魔王って1日何して過ごしているの?」
「アンネさまは自室にこもってましたが、そんな事じゃないですよね、普通の魔王は地下の召喚陣から魔物を呼び魔王軍の強化を行いますね」
「召喚陣?」
「はい、城の主が魔力を込めれば、裏切る心配のない魔物を呼ぶ事ができます」
「それ、楽しそう!案内して♪」
「こちらになります」
ベヒモスに案内され地下の召喚陣についた
「ここに魔力を込めればいいのですが、呼び出されるのは召喚者の魔力により力が違うそうです」
ベヒモスは人間の魔力ではたいした者は呼べないだろうと考えていた
「よし!いくぞ!」
ユウヤは全力で魔力を込めた
そして、召喚陣からあらわれたのは
蛇の姿をした魔物だった
「お前の名は?」
「我はヴリトラ、神話において神をも喰らった竜である」
「おー大物だ!これから城の守りを頼んだよ」
「お任せあれ、いかなるものからも主をお守りいたそう」
それから俺はコツコツ魔物を召喚していた
「ねえ、ゆうちゃん、最近お城の中の人(魔物)強そうなの増えてない?」
「そ、そうかな?いや~気付かなかったよ」
「なんか怪しいな?ねえ、姿の見えない時は何してるのかな?」
「ま、まじめに魔王してるよ~」
「魔王してる?それこそ何してるの?」
チカに問い詰められ、仕方なく召喚の事を話した
「それでか、お城の中だいぶ変わったよね」
チカに言われた通り
だいぶ、増えていたしかも、一体一体丁寧に魔力を込めた事で猛者しかいなかった
どんな魔物か見たいとチカが言うので、集まれる魔物達を謁見室に集めた
魔物が揃うと迫力があった
「陛下!拝謁できて光栄であります」
「うむ、俺も皆に会えて嬉しく思う」
玉座の横にいたチカが挨拶をはじめた
「えーと、ゆうちゃんの部下の皆さん?はじめまして、私は魔王ユウヤの妻チカです、これからも主人をよろしくお願いします」
「はっ!お妃さま、有難いお言葉感謝いたします」
挨拶も終え、別室に用意していた部屋でみんなで会食をしていた、すると魔物の1人、玄武が聞いてきた
「陛下、お側に置いてあったスライムはどなたですか?」
「ああ、こいつはラス・・・」
ユウヤの会話の途中でラスが口を挟んできた
「陛下に最初にお仕えした魔物です、今は奥方さまの護衛を任されております」
あれ?俺の部下だっけ?
「おお、これは先輩でございましたか、これは失礼、しかし、お妃さまの護衛にはもう少し強い者がよいのでは?」
「気にしないでください、私はスライム、どうしても下に見られがちですが陛下の寵愛のお陰で戦闘力は上がっております、護衛の任をこなせると自負しております」
「なるほど、秘めた力はそれでしたか、重ね重ね失礼しました」
「いえ、今後も魔物同士、仲良く陛下に尽くしましょう」
魔物同士、話が弾むのかラスは打ち解けるのがはやかった
「ねえ、ラスはいつからゆうちゃんの魔物になったのかな?」
チカは不思議そうにたずねてきた
「俺もわからない、たしかチカがテイムしたような~」
「まあ、いいんだけど、ゆうちゃんと共用と思えば」
「まあ、あんまりかわらないか」
二人はなんとなく納得し、他の魔物と会話を行い親交を深めていくのだった
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