第59話 二人の進展

一夜明け、ユウヤはシンと合流したがシンは1人連れてきていた

「昨日はお楽しみでしたね」

俺はいつもの仕返しをした

「お楽しみだったよ~いや、美女が乱れる姿はいいものだ」

シンには聞かないらしい

見るとシンが連れてきたメイドさんは顔を真っ赤にしてた、ついでに想像したのかチカも真っ赤になっていた

「で、シン、その子連れて行くのか?」

「おう、そうなった」

笑いながらシンはそう言うと

「シンくん、帰ったら怒られるよ~」

チカは帰宅後の修羅場を指摘していたがシンは余裕のある表情で

「大丈夫、いつもの事だ」

「エミさん、かわいそう、浮気はダメなんだからね、ゆうちゃんもわかってる?」

「チカ、俺はわかってるしする、つもりはないよ」

「おじょう、俺はわかってないし、するつもりしかないよ」

「シン、かぶせるなぁー」

俺とシンはじゃれあい出したが、そこに通信がきた

「ユウヤ、聞こえるか?おーい、これで使い方あってるのか?」

「おやっさん?聞こえますよ、なんでしょう」

「おっ、繋がった、迎えにきてもらえるか?俺もお前達に合流することにした」

「おとうさん?喫茶店はどうしたの?」

「お前達が暴れた後、街が荒れて商売にならん、それなら村作りのほうが楽しそうだ、あとマキ、セイジ、シュンも連れていくからこきつかってやれ」

「あいつらも見つかったんですね、わかりました、すぐに迎えに行きます」

すぐに俺達は、迎えにいった


おやっさんを見て、チカは不満そうに

「むう、お父さん、お母さん来たら二人っきりが・・・」

「なんだ、まだヤってないのか?さっさとヤればいいのに」

「おやっさん、それ父親の発言としてはどうでしょう?」

「かまわん、どうせヤる時は親の目関係なくヤるだろ、俺は理解力のある父親だ」

「もう、お父さん、さいてーデリカシーにかけるよ」

マキが、横から口をはさみ

「おやっさん、あまりおじょうをからかってはいけませんぜ、本気にしたらどうするんですか?」

「何を言ってる、俺はいつでも本気・・・」

「おじょうも嫌がってるみたいだし、あまり無理強いはよくないかと」

おやっさんはニヤニヤした顔でチカをからかっていた

「なんだ、チカ、ユウヤとするのが嫌だったのか?それは悪い事を言ってしまったな」

「いやじゃないもん、ゆうちゃんとしか考えられないもん」


シンはユウヤを見て

「結構ストレートに言ってるけどそこんとこ、ゆうちゃんはどうなんだ?」

「お前!このタイミングでふるか?せっかく気配消してたのに」

「で、どうなんだ、うちの娘はまだ発育途中だが器量はいいし、気立てもいいぞ、今ならもれなく優しい父親も着いてくる」

「あ、父親がいりません!チカはいい子なのはわかってるよ」

「まどろっこしい!ゆうちゃん!漢は勢いだ!どう思ってるか、はっきり言え!」

マキはシンを宥めながら

「シン、ユウヤをあおるな!」

「マキは黙れ、お前が横恋慕してるのは知ってるが、いらん事をすると命が縮まるぞ」

「俺にそんなつもりは・・・」

シンはマキを威圧しながら

「二人の関係を邪魔する奴は俺が相手になる、いつでもかかってこい!」

辺りは静まりかえった


シンはユウヤに振り返り

「さあ、ゆうちゃんの告白タイム~」

「この空気でコクるの?無理ちゃう?」

「ゆうちゃん」

潤んだ瞳でチカが見つめてくる

どうする?

1、告白する

チカに不満はないが、この流れで告白は抵抗があるし、中学生に告白はなぁ、せめてもう少し大人になってからがいいな~、ならば!

2、ごまかす

話題を変えて有耶無耶にしてしまうか?

「ところでシン?あれは・・・」

「ゆうちゃん、大事な話の最中だろ?もっとおじょうに向き合って!」

やべぇ、ごまかせねぇ~って会話でそらせねぇ

シンの奴は楽しんでやがる

こうなれば最終手段だ!

3、逃走

これだこれしかない、隙を見て逃げれば誤魔化せるだろ・・・今だ

「ゆうちゃん、どこに行くの?」

動き出す瞬間にチカに手を握られた

「あ、あれ?どうしたのチカ?手を握ったりして?」

チカはニコッと笑って

「こうしないと、逃げちゃうでしょ?」

「な、なぜ、ばれた」

「ゆうちゃんのことは顔を見ればだいたいわかるよ、この場をどう切り抜けるか考えてるよね」

「チカ、こういったことは二人きりで最高のしゅちゅえーしょんで行うべきだと思う」

「うーん、それもいいね、今度してね♪でも、今はみんなの前で私の事をどう思ってるか言って欲しいな」


「おやっさん、おじょうの攻勢どう見ます?」

「さすが俺の娘、一気にたたみかけろ!」


「外野、うるさい!チカ、せめて、おやっさんのいないとこにしよ」

「どうせ、あとでお父さんにも挨拶するのだからいてもいいでしょ」


「おやっさん、付き合うレベルが結婚の話にいってる気がしますなぁ」

「早くも、娘さんをくださいか、ユウヤは人生の墓場一直線だぁー」

「おやっさん、楽しそうですね」

「シン、おやっさんヘルプ、チカに追い詰められる~」

「ユウヤ、覚悟を決めろ!」


ユウヤは一呼吸して、チカに向き合い、真剣な目でチカを見つめながら

「はあ、こんな形は本意じゃないんだけどなぁ、チカ、俺はお前の事が・・・」


そこにシュンが走ってきた

「おやっさん、大変です!フランの街から軍隊がこちらに向かってきております」

「助かった! チカ、話は後だ、シュンどこだ!すぐに対処する」

「ユウヤさんこっちです!」

「こらー!ゆうちゃんまてー!ちゃんと返事しろー!」

これ幸いとユウヤ逃げていった


「おしい!あとちょいなのに」

「おやっさん、あんまり野暮な事はやめましょ」

「といいつつシンも楽しんでたじゃないか」

「そりゃね♪」


逃げ出したユウヤは向かってくる軍隊に感謝していた

そして、向かって来ていたのはオキシ騎士爵だった

「街を荒らす、犯罪者がぁ、伯爵様の仇をとらせてもらう、おとなしく死ね」

「まさか、お前に助けられるとはなぁ~」

ため息をしながら

ユウヤは袋から落魂鐘を取り出した

このアイテムは鐘の音を聞いたものの意識を失わせる

「感謝の証だ、殺さないでおいてやる」

鐘を鳴らし、軍隊すべての意識を刈り取った

「ユウヤさん、すごいっす」

シュンは驚嘆していたそして、目を輝かせ

「やっぱ、三鬼と言われる人は違いますね」

尊敬されていた

「シュン、お前にも感謝してるよ、お礼にこれをやろう」

袋から魔剣グラムを取り出した

「特殊効果はないが切れ味抜群だ、異世界にいると危険が多いからこれで乗り越えろ」

「ありがとうございます」


そこにチカが追いかけてきた、かなり不機嫌でシュンを責めていた

「シュンくん、私はシュンくんの事見損なったなぁ~なんでシンくん呼ばないでゆうちゃん連れていくかな?」

「お、おじょう、申し訳ありません、自分なにかしましたか?」

「シュン、ここはいいからおやっさん、とこでもいっとけ、出発するからみんなにも集まるよう伝えといて」

「わかりました」

シュンは急ぎ連絡に走る

この場に二人きりになったところで

「チカ」

ユウヤはチカを引き寄せ、キスをした

「これが俺の気持ち、みんなの前じゃ伝えれないけどチカ好きだよ」

チカは涙を浮かべながら抱きついて今度はチカからキスをしてきた

「私もゆうちゃんがずっと前から好きです」

「いまさら聞くのもどうかだけど俺でいいのか?チカならもっといい男見つかるだろうに」

「ゆうちゃんがいいんです、他の人なんていりません」

しばらく二人で抱き締めてあい

ちょっと落ち着いてからみんなと合流した

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