魔王就任?

第60話 新体制

ユウヤはおやっさんに家を案内していた

「おやっさん、ここがおやっさんと姐さんの部屋になります」

あらかじめ用意していたおやっさんの部屋に案内した

「なかなかいい部屋だな」

「今晩はおやっさんの歓迎会をひらきますので、その時にここにいるみんなを紹介したいと思います、それまで姐さんとごゆるりとなさってください」

俺は立ち去ろうとしたがおやっさんに肩を捕まれた

「俺の部屋はわかった、ところでお前の部屋はどこかな~?」

チカと同室の事を思いだし、ユウヤは冷や汗をかきながら

「あー後で案内しますね、他の奴等も案内しないと・・・」

「他は待たせとけ、俺は今知りたいなぁ~」

逃げ道はなさそうだった、そこにチカが通りかかった

「チカ~ユウヤが自分の部屋に案内してくれないんだ、お前からも頼んで」

ニタニタ笑うおやっさんを見て誰かが情報を渡し、すでに知っている事に気付いた

「お父さん、娘夫婦の部屋を覗くのはデリカシーにかけるよ、奥の部屋が私達の寝室だから来ないでね」

チカはさらっと伝えていたがまだ夫婦じゃないと思うのだが?

おやっさんがあっけにとられていた

「お、おう、そうだな娘夫婦の部屋を覗いちゃいけないよな」

と答えたあと、小さい声で

「おい、ユウヤ、何があった?もしかしてナニをしたのか?」

さらにデリカシーの無いこと聞いていた

「何もないですよ~」

「嘘だな、これは尋問の必要がある」

「ないですって、それよりおやっさん、コッチにきてスキル手に入れました?」

俺は話題を変えつつ、情報を得ようとした

「まあ、後で調査するとして、スキルはな地球の物を取り寄せる事が出来るぞ」

「へっ?」

「金か金目の物を入れると、金額がチャージされて、好きな商品が買える、便利なスキルだ」

「戦闘系のスキルは?」

「ない!戦闘は倉田とシンに任せる、俺は平和に喫茶店をやる」

「喫茶店にどんなこだわりが?まあ、いいですけど、で、どんなの買えるのです?」

「何でも金さえあれば買える」

「何でもですか?」

「駄菓子でも、ミサイルでも購入出来る」

「メチャクチャですやん」

「お前だって、なんだそれ神話の武器がホイホイ出てくるって、どんなイカサマだ」

「神殿で盗んだだけですって、イロイロあって便利だけど」

「まあ、これで俺達は引きこもって平和に生活できるな」

俺達は自由で平和な生活を手に入れた・・・


と思ったら玄関からリョウタの声が

「おやっさんー!」

「おやっさん、呼ばれでますよ」

「嫌な予感しかしない、ユウヤ、任せた」

「しかたないなあ、リョウタ何の用事だ?」

「あっ、ユウヤさん、竜が上空にきてます、攻撃はされてませんがどうします?」

「見に行ってみるよ、おやっさん、ちと失礼します、リョウタ、案内頼む」

「こちらです」


外に行くと竜がかなり近づいていた

「リョウタ、東洋の龍と違って、西洋の竜ってメタボだよな」

「ユウヤさん、その情報、今いります?怒って攻撃してきたらどうするのですか?」

「なんとなくだよ、たかが爬虫類の親玉、どうとでも出来る、あそこに人間やめたシンも待機してるし」

「俺からしたらユウヤさんも人間やめてますけどね」

「おまえ、俺とシンや倉田さんと一緒にするな!あんなバトルジャンキーじゃねぇ!どちらかと言うと平和主義」

「平和主義は竜に喧嘩売りませんよ」

「争いが避けれないのは仕方ない」

リョウタと無駄話していたら、竜が話しかけてきた

「お前達、誰の断りを持ってここに住み着いておる!」

シンがいきなり如意棒を伸ばし、竜を叩き落とした

「ぐはっ!!」

「頭が高い、地面に這いつくばって喋れ」

「リョウタ見た?あれが人間やめた奴の行動だよ、バトルジャンキーは怖いね」

リョウタはジト目でユウヤを見ながら

「誰ですか、あの危険な人に強力な武器渡した人は!」

「誰だっけなぁ~って!リョウタ伏せろ!イージスの盾」

話してるユウヤとリョウタに向かって後ろから、光の光線が向かってきていたがイージスの盾の効果で跳ね返す

「てめぇ、奇襲とはやってくれるな」

攻撃がきた方を見ると紫色の肌の男がいた

「俺様の攻撃を跳ね返すとは何をした」

「たいしたことはしてないさ、それより何者だ?まあ。じっくりはいてもらうか、落魂鐘!」

「なに!」

紫色の人は意識を失った

「リョウタ、セイジを呼んでこい、何者で、何が目的か白状させろ、手段は問わん好きにさせていい」

「ユウヤさん、セイジにやらすんですか?」

「敵に情けはいらん」

「わかりました、すぐにこちらに・・・」

「いや、ここに地下室を作って、縛っておく後は任した」

「見たくないからって逃げるのは卑怯っす」

「いいから、呼んでこい」

リョウタは文句をいいながらセイジ(尋問のプロ)を呼びにいった

ユウヤは地下室に捕縛しておいておいた

「さて、シンの相手の竜さんの用事はなんでしょね~」

紫色の人をおいて竜の方に向かった

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