第58話 閑話 勇者召喚
ユウヤ達がスタンピートを倒した頃
法国では召喚の儀式を行っていた
神殿地下にある魔法陣にむかい
神官長が呪文を唱え、法王が祈りを捧げる
魔法陣に魔力が満ち輝き始める
「来ませ、勇者さま、迷える我らを導きたまえ」
法王が最後の祝詞を唱えると魔法陣の光は収束し4人の人の形になった
1人の男が意識を回復させ周囲を見回し
「ここはどこだ?俺達は学校がえりに光に包まれ・・・」
その声で他の三人も
「おお、勇者さま、よくぞお越しになられました、この世界を苦難からお救いください」
「ここはどこでしょ、そして、俺達に何をさせたいのですか?」
「聖法国といいましてルル教が治める国でございます、あなた方勇者さまには魔物を退治し、ゆくゆくは魔王を倒してほしいのです」
「俺達は普通の学生で戦う力なんてないのですが?」
「伝承によると神が戦える力を、授けられているはずです、ステータスと唱えれば確認できます、力をつけて世界を救ってもらえませんか」
「少し考えさせてください、あと俺達が帰る方法はありますか?」
「伝承になりますが魔王を倒したら神が褒美を下さるとのことです、そこで望めば帰る事が出来るとあります、記述としては帰られた方も残られた方もいるとの事です、しかし、今日はゆっくりお休みになられて考えてみてもらえませんか?明日もう一度お伺いしますので」
「わかりました、ここにいる4人で話し合いたいと思います」
4人は勇者滞在用の別室に案内された
4人になった時に男はいった
「取りあえず、自己紹介しとこうか?俺はマコト、二十歳の大学生だ!スキルは聖剣装備と剣術、身体強化がある」
「私はミサキだよ、高校1年の16歳です、スキルは魔力操作、全属性魔法使用、魔法威力向上ってかいてる」
「俺はトオル、16歳で高校1年だ、スキルは鉄壁、狂化、身体強化」
「私はユキです、18歳の高校3年生です、スキルは回復魔法、聖結界、補助魔法ですね」
お互いスキルを教えあったところで
マコト「これからどうする?スキルはなんとなく使い方がわかるから戦う事は出来そうだと思うが」
トオル「俺は連中に協力してもいいと思う、ここで生活するのにも補助は必要だしな」
ユキ「私は戦うスキルじゃないから、出来れば回復魔法を使って安全に暮らしたいなぁ」
ミサキ「でも、異世界だよ!冒険したくない?それに帰るにも魔王を倒さなきゃいけないのだったらみんなで戦おうよ」
マコト「ユキさん以外は戦う事に賛成と、ユキさん僕達が守るから一緒に戦いませんか?同郷の人同士一緒に行動するのが安全だと思いますよ」
ユキ「みんなが戦いに賛成なら私も着いていくけど、くれぐれも安全に行きましょ」
トオル「よし、決まりみんなで魔王退治といきましょー」
翌日、法王に戦う事に同意した事を伝えた
「それは素晴らしい、我らも支援は惜しみませんので共に魔王を討ち果たしましょう」
それから4人は聖騎士団の元で戦闘訓練を行った
召喚されただけあって、スキルは強化、戦闘も体がすぐに覚えるチート状態だった
トオル「こりゃ楽勝だな、すぐ強くなるよ」
ミサキ「油断はダメだけど、勇者様と呼ばれるだけはあるね」
マコト「聖剣の威力もすごいし、案外すぐ魔王を倒せたり」
ユキ「回復魔法もすごいです、無くなった腕がはえたり、医療じゃあり得ない効果ですね」
順調すぎて4人は慢心していた
翌日、法王に呼ばれ4人は謁見していた
「勇者様がたは、日々強くなられておられると聞き、私も嬉しい限りです、そこで勇者様には竜の山に登っていただき、聖剣の力を向上さしてもらいたいのです」
マコト「竜退治はまだ早くないですか?」
法王「倒す訳ではありません、昔より竜の一族が強すぎる聖剣の力を封印しておられるのです、勇者様が直接お会いすることで力が解放されるとの事です」
マコト「そうなのか?」
法王「既に竜との交渉もすんでますので、訪問していただきたいのです」
マコト「わかりました、準備が出来次第向かいたいと思います」
法王「向こうも歓待の準備をおこなっているとの事でしたので旅行気分で参られてください」
4人は初めての異世界での長距離の移動にワクワクしていた
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