第41話 家を建てた
思っているより早く整地が出来た
シンが木を引っこ抜き仕上げに高台を平らに切り飛ばした時は少し引いたが、俺もチカと二人で設計した家を召還した時はみんなに引かれていたと思う
「いい家だね!」
中には入ると右に大きめの広間、左は俺達用の客室、突き当たり奥におやっさん、その横に姐さんの部屋があり、風呂は10人は入れる大浴場、台所も広く宴会時、多人数で料理が出来る広さがあった
「さて、ゆうちゃんの部屋は何処かな?」
「作ってから考えたけど俺達も客室を使おうかなぁ~」
目を反らして言った
みんなニヤニヤしながら
「何を言う?二人の愛の巣を見してもらおうか?」
「止めて、なんか恥ずかしい」
二人の部屋は襖で区切られていて、実質1部屋になっていた
「あれ~ゆうちゃん、同棲かなぁ~」
シンはからかってきた
「違うよ、ほら、キコの部屋とも繋がってるから二人きりじゃないし、そう言うともうひとつの襖をあけた、そこには屋内に作られた中庭があり芝が敷き詰められキコがノンビリ出来るようになっていた」
「おい、こっちにリビングダイニングが別にあるぞ」
新居を探検していたリョウタが声をかけてきた
そこには先程の大きい広間や台所と違い4人家族が団欒するのに丁度いいサイズの部屋だった
「ねえ、チカちゃん、これって、新婚さんの家だよね、なに、子供は二人の予定なのかな?」
エミはチカをからかい始めた
「あ、あのみんなで暮らし易いよう色々考えたらこうなりまして」
チカは言い訳にならない言い訳をしていた
「みんな?新しく生まれる家族のみんなかな?」
エミはチカのホッペをグリグリしながら恥ずかしくなって照れてるチカをからかい続けていた
「エミ止めとけ、新婚さんからかっちゃダメだぞ、これから幸せな家族をつくるのだかなぁおじょう?」
シンもおじょうをからかい、その上みんなの生暖かい視線に小さくなっていた
「まあ、家の探検はこれでいいだろ、それよりは広間で今後の話をしよう」
ユウヤはみんなの視線に耐え兼ね話題を反らした
「からかい過ぎると怒られそうだから、今日はこれぐらいにしておこう、さあ、みんな広間に行こう」
シンが仕切ると男達は広間のイスに座った
チカとエミがお茶をみんなに配った頃、だいたい話は纏まっていた
「ゆうちゃんの話によるとこの拠点はかなりの攻撃に耐えれるらしい、よって戦闘が出来ないおじょう、エミ、イヨは家に待機し、家事を、やってくれ、次にカズマとリョウタ、ナオとタクミは周囲の探索と食料の収集範囲はお互い話し合ってくれ、俺は周囲の整地を行う、ゆうちゃんは魔力の回復後、不思議アイテムの使用と家を建てる、しばらくはこれの繰り返しになるが各自ケガのないよう行動してくれ以上だ」
その後はみんなで夕食をとり久しぶりのベッドでゆっくり休養をとった
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