第42話 獣人
新天地に住み着きしばらくしたある日、
ナオが報告に来た
「シンさん、ユウヤさん少しよろしいですか?」
「「なんだ?」」
「どうやら、この辺りの洞窟に住んでる人が居るみたいです」
「こんなところにか?」
「はい、接触するにもまず相談かと」
「なるほど、なあ、ゆうちゃんどうする?」
「どんなやつかわからんからなぁ、俺とシンで行ってみるか?まず、負けることはないだろ」
「そうだな、よし、ナオ案内してくれ」
「わかりました、着いてきてください」
俺達は洞窟に向かった
「確かに人が住んでるみたいだな」
洞窟から立ち上がる煙をみてユウヤはそう言った
「取りあえず正面から行くか」
シンは何も考えず正面に向かった
「おい、シン!仕方ないナオ、お前は俺達の様子を見てヤバそうならカズマに連絡して判断をあおげ、それまでは隠れていてくれ、俺はシンに付き合って交渉してくる」
そういうとシンを追った
「だれだ!そこで止まれ」
洞窟入口にいた男が二人を止めた
ユウヤが話しかけた
「あー俺達は近くの国から逃げてこの近くに住み着いたものです、敵意はないのですが近くに住んでる人に挨拶を思い訪れたのですが、誰か責任者に取り次いで貰えませんか?」
「!!しばらく、待て、入口にいた男は奥に走って行った」
「なあ、ゆうちゃん」
「なんだ?」
「あれ、コスプレかな、ケモミミと尻尾があったぞ」
「おっさんのコスプレなんて誰得だよ、異世界だからそんな種族もいるんじゃねぇ?」
「そんなもんか」
二人は雑談しながら待っていた
しばらくして、
「長が、お会いになられる付いてこい」
そう告げると中に歩き出した
奥に着くとそこには狼の顔をした1人の老人がいた
「よくこられた、まずは座られよ、立ったままだと話ヅライじゃろ」
友好的な態度にひとまず安心し、
「急な訪問失礼します、我々は先日セイコーと言う近隣の街から逃げこの地に来たものです、狩りのエリアとかで迷惑をかけていたら謝罪さしてもらいます」
「気にせんでよい、わしらではほとんど狩りも出来ておらぬからな、わしらも、昔、セイコーに住んでいたが迫害が、ひどかったので逃げ出したが逃げてきたこの地は獣が強すぎてわしらは段々やられてきておる、今では逃げて来たときの半数ぐらいになってしまった」
「それはお困りでしょ、ご挨拶がてらこれをお納めを」
ユウヤは神の袋から猪の死体を3つ取り出した
「何人おられるかは存じないので三頭お渡しします」
長は目を見開き驚きながら
「あなた方は、これを倒せるのですか?」
シンは何を聞いているのか不思議に思い
「倒せるよ、ドラゴンも倒したし猪ぐらい楽勝」
「お、お強いのですね」
「これぐらいは簡単だ、長も何か困った事があれば言ってこい、近所のよしみで助けてやろう」
「恥を忍んでお願いします、わしら、犬人族をあなた様方の庇護かに置いて貰えませんか?子供達を洞窟の中では無く、外に出してやりたいのです」
長は土下座しながら懇願した
ユウヤは
「袖すり合うも多少の縁、お受けしましょう
しかし、今はまだ集落を建設中です、犬人族の家も建て終わるまで移住は待って貰えますか? 」
「ありがとございます、しかも、家を建てて貰えるとは、しかし、何かお手伝い出来ることはありませんか?」
「なら何人か家の家事の手伝いに人を貸して貰えないか?もちろん移住してからでいいですが」
「少しお待ちをすぐに族の若い者に準備させますので」
長はそう言うと部屋を出ていった
「あら?行っちゃった」
「ゆうちゃん、なんで人を貸して貰うのか?」
「何もしないと長も気にするだろ?それなら人手ぐらい貸してもらって雑務を引き受けて貰ったら、チカも楽になるし」
「なるほど」
シンと話していると長が戻ってきた
「お待たせしました、こちらはリナとミナと言います、このまま連れて帰って貰えますか?」
そこにはかなり痩せている十代前半ぐらいのの女の子二人がいた、見た目は族長みたいに狼の顔じゃなく、獣耳と尻尾が生えてるぐらいて普通の見た目の美少女だった
「この二人は親に先立たれ、戦う力もないですが、気立ては良く、家事も得意ですので是非お願いします、さあ、二人とも挨拶を」
「リナと申します、歳は15才です、掃除、洗濯が得意です、頑張って働きますのでよろしくお願いします」
「ミナです、14才です、料理が得意なのと獲物の解体が得意です、お姉ちゃんと一緒に頑張りますので連れていってください」
二人の挨拶を聞いてシンは
「わかった、連れていこう」
「シン、手を出すなよ、信頼問題になるからな」
「えー、可愛いのに~」
「ダメだ、まあ、連れていくのはいいから、二人とも無茶な仕事は依頼しない、出来るだけでいいから手伝ってもらえるかな?」
「「はい、頑張ります」」
「よろしい、長、そう言うことだから連れていくよ、あと一族は何人いる?家の数が揃ったら連絡するよ」
「わしらは今78人です、どうかわしらをお助けください」
「そんなに気にしないでください、これから一緒に暮らすのですから仲良くしていきましょう、移住の準備をして待っててください、取りあえず、猪をあと5頭置いて行きます、たぶん10日ぐらいは最低限の準備にかかりますので其方の準備もお願いします」
「おお、ありがとございます、何も出来ませんが感謝いたします、リナ、ミナちゃんと尽くすのだぞ」
「「はい、頑張ってきます」」
俺達は二人を連れて家に戻った
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