第30話 皇都
「こちらが皇都ランギルになります」
馬車から見える景色はヨーロッパを思わせる綺麗な作りで見る限り広さも広大だった
「これからわたくしの皇女宮に行きます、しばらく、そこで滞在して貰いたいのですが宜しいですか?」
「ああ、任せる」
馬車はでかい屋敷に入って行った
「すごく、豪華だな」
馬車が入口に止まったので降りて見ると使用人達が列を無し玄関まで連なっていた
「ご苦労様です」
彼女が玄関に向かったので俺も着いていく事にした
玄関に入ると執事が
「お帰りなさいませお嬢さま」
「ただいま、セバス、何か変わったことはなかった?」
「こちらは何も、ただ陛下がお会いしたいと1時間置きに使者が、参られております」
「お父様も困ったものね、明日伺うと使者に伝えておいてくださる?」
「かしこまりました、して其方の男性はどちら様でしょうか?」
「ああ、彼は命の恩人の倉田様、しばらく滞在してもらいますから粗相の無いようにおもてなしして貰えるかしら?」
「おお、それはお嬢さまがお世話になりました、ゆるりとしていってください、何か有りましたらメイドかわたくしにお申し付けください」
「丁寧に感謝する、しばらく滞在さして貰うが特に気にしないで貰いたい」
「かしこまりました、では部屋の案内は・・・」
「わたくしがするから大丈夫です」
「はあ?いえ、失礼しました、では、これで失礼いたします」
頭を下げセバスは下がって行った
「倉田様こちらに」
彼女は部屋に案内してくれた
「では、倉田様のお仲間の情報が手に入ればお知らせいたしますね」
そう言うと彼女は部屋から下がった
1人になったのでこれからの事を考える
『俺達4人ならどっかで暴れている情報がすぐに手に入るだろう、あいつらが大人しくしてるはずがないし、それまでに拠点と兵、金を準備しておくか、何かあれば役に立つだろう』
そう考えていると疲労からか軽く寝てしまっていたが・・・
殺気!
俺は飛び起き周囲を警戒した、するとそこには黒装束の男がいた
「おい、マリアの顔に免じて1度だけは我慢してやる、事情を話すか、下がるかどちらかを選べ」
「・・・」
黒装束はナイフを投げてきた
俺はナイフを掴む
「これが答えか?」
すぐに間合いをつめ男の手足を折り拘束する
「おっ?悲鳴をあげないのはなかなかだな、いい訓練を、受けている」
俺は布団をロープ代わりに使い天井から男を吊るした
「さて、なぜ襲ってきたか白状して貰うか」
俺は手の爪の間にナイフを指して行った・・・
しばらく、拷問をしているとやっと情報を吐き出した
どうやら皇帝の命令でマリアに近づく男が気に入らず処分する積もりだったようだ
「ふむ、俺に喧嘩を売るとは馬鹿な奴だな」
そう考えていたとき、ふと目の前のゴミの処分をどうするか考えだした
しまったなぁ、いつもなら若い衆に海に捨てにいかすが此処じゃ出来ないしどうしたものかと思案していたら何か閃くものがあり男の頭に触れ消滅と思うと男は灰になり消え去った
「俺も魔法が出来た、しかもこりゃ便利だ証拠隠滅に役立つな」
「さて、マリアは明日、皇帝に会うみたいだから俺もついて行くか」
皇帝に対しケジメをつける事を決め、もう一眠りするのであった
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