第21話 合流

宿に戻ると

仲間が増え、

シンの彼女のエミ(18才)

組員のリョウタ(28才)が居た

「ただいま、シン、彼女が見つかって良かったじゃないか」

「いや~すでにイヨと修羅場になって大変だったよ」

「そりゃ、お前が悪いやろ、誰でも手を出すからだ」

「失礼な!可愛い子にしか手は出さない!」

「はあ、シンさんエミさんいい人なんだから大事にしてあげてよ」

シンは自分の股間を指差しながら

「おじょう、こればかりは息子に聞いてもらわないと」

「・・・」

チカは顔を赤くして黙ってしまった

「それにゆうちゃんも現地妻を見つけたのか?」

「何を言ってる???」

ユウヤは意味がわからず聞いたが

キコを指差し

「ロリコンは~あまりよろしくないと思うぞ」

「ちげぇよ、これキコだよ、覚えいるだろポメラニアンの!」

「はあ?前におやっさんが飼ってた犬か?どう見ても人じゃないか?」

「キコ、ポメラニアンに戻れ」

「ポメラニアンじゃないよフェンリルだよ」

と言いつつ、フェンリルになった

「こりゃ、すげぇあの小さいのが強くなったみたいだな」

キコは人型に戻り

「これでシンからユウを守る」

「いや、俺とゆうちゃん戦わないし」

「えっ?以前よくキコ、ゆうちゃん庇って吠えてたよ」

「あれ、守ってくれてたのか?大丈夫だよシンも家族だからじゃれあっても戦ったりしないよ」

「そうなのか、ならキコはシンも守ってやる」

「俺は守られる存在ではないぞ」

威圧しながら反論するシン

「バカタレ、威圧してどうする!」

俺はシンの頭を小突いた

「いたっ!ゆうちゃんしばくなよ」

「お前な、仲間を、威圧するな見てみ、キコが震えてるじゃないか」

キコは俺の後ろに隠れ震えていた

「ゆうちゃん、シンこわいよ」

震えてるキコを撫でて落ち着かせてると

「コラ、ユウヤ、あんたも浮気か?このロリコン」

エミに声をかけられたが身に覚えがなかった

「誰が浮気か!お前の彼氏と一緒にするな!しかもロリコンとは人聞き悪い」

「ユウヤ、小さい子を撫でながら言っても説得力ないよ」

俺は自分の今の状況に気付き

「誤解だ、これキコ、エミも知ってるだろ」

「さっきから見てたから知ってるけど見た目的にはアウトだよ」

「うっ!反論出来ねえ、しかし、浮気ってなんの事?俺は彼女いないぞ?」

「あんたはまだそんなこと言ってるの?どう見てもチ・・」

「エミちゃんこっちに来て」

言葉を遮るようにチカはエミを呼ぶ

「ゴメン、ゴメンいらない事だったかな?」

「まだね、自分で何とかするから」

「さっさとしたほうがいいよあの鈍感男」

「あまり、悪くいわないでよ~」

なんか、仲良く離れて行った2人を見ながら

「とりあえず、状況整理をしよう」

俺は仕切り直し、シン、カズマに今日の結果を確認した

「なるほど、あの日おやっさんの家に居た人がこっちに来てるみたいだね」

「誰がいたかな?呑んでたせいか、あまり、覚えてないなぁ」

ふと、カズマが

「アネさんも来てるのでは?」

「「やべぇ忘れてた」」

俺とシンは捜して無いことがバレると不味いと本能的に感じた

「よし、俺達は全力で捜していた事にする!異義は認めない」

シンの宣言に俺達は頷いた

「さて、人も増えてきたし、そろそろ拠点も考えないといけないかな?」

俺は2人に相談した

「この街に滞在するか、違う街にするか、どうする?」

「それより、予算はあるのか?」

カズマの問いかけに

「スサノオの神殿でパクった金が有るから問題ない」

「シンは女を、ユウは金を、お前ら神に祟られても知らんぞ」

「「倉田さんは本人をボコってたよ」」

「はあ、きっと神様は連れてくる人を間違えたのだろうね」

カズマは呆れていた

「まあ、とりあえず、明日はどっか不動産に行って家を探してみよう」

俺が提案すると

「どう分けるか?」

「家探しはユウとチカとキコ、残りはこっちに来ている仲間を捜そう特にアネさん」

「まあ、おじょうの決定に歯向かうのはいないから拠点決めはそれでいいか・・・」

明日の予定を立てて各自、宿の部屋に戻っていった


部屋にユウヤとチカとキコの三人になった

「チカ、キコを風呂に入れたげて」

「はーい♪」)

「ユウ、キコ風呂いらない」

「さあ、キコお風呂にいきましょ」

チカは嫌がるキコを連れ風呂場に向かった

風呂からチカの鼻唄とキコの悲鳴が木霊していた

「さあ、キコちゃんキレイキレイしましょうね」

「チカ、キコはいいから、お風呂キライ」

「はいはい♪」

「チカーきいてよー」


キコは昔から風呂が嫌いだったなと考えていたら風呂場からキコが裸で逃走してきた

ユウヤに抱きつき顔を舐めながら訴えていた

「ユウ、チカがね、お湯かけてくるの!」

「もう、キコ逃げちゃダメだよ~」

チカが風呂場から出てきた


その瞬間、窓が割れ黒ずくめの男が多数踏み込んできた

「なに!?」

ユウヤは部屋に居たということもあり油断していた

「てめえら!何処のもんだ!」

俺は声をあげるがすでに分断されてもおり混戦になっていた

「きゃあー」

「チカ!!」

俺は声のほうを見るとチカが連れて行かれるとこだった

「どけ!!!」

剣を振るい強行突破を試みるが、敵の数が多く、邪魔でなかなか前に行けない、

「もらった!」

俺は焦りをつかれ足を刺された、思わず膝をついたが、刺した相手を仕留めると

すでに敵本体はチカを拐い撤退していた

追いかけたいが足が動かない自分に苛立ち

「くそったれ!」

と悪態をつくがどうしようもなかった

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