第22話 襲撃後
敵の撤退後、俺は状況を
俺のケガは思いのほか重症で足を刺されたナイフに毒が塗られており傷口が紫色になっていた
「キコ、悪いがシンを呼んできてくれ」
キコは急ぎ駆け出しシンを呼んできた
部屋に入るなり、キズを見たシンが
「毒か!エミお前回復スキルあっただろ、何とかならないか?」
「やった事はないけど試してみる」
そう言うとエミはキズに手をかざした
すると手が光ったと思ったら俺のキズも消え、紫色の部分も無くなっていた
「ありがとう、すげぇなそのスキル、医者になれるぞ」
「どういたしまして、こんなに効くんだね」
ユウヤのケガを治している時、シンはリョウタとキコを偵察に出していた
ユウヤのケガを治した後、
「すまん、俺の油断だ!チカを拐われるとは!こうなった以上、命にかえても助ける」
俺は心が逸るのを押さえきれなかった
「ゆうちゃん、落ち着け、カズマ、討ち入る時はゆうちゃんのフォローを頼む、今のゆうちゃんは無駄死にしかねない」
シンは冷静に判断していたが
「俺は落ち着いている、フォローされなくても必ずチカを助ける」
シンとカズマは顔を見合せ
『こりゃ、だめだ』
とため息をはいた
そこにリョウタが戻ってきた
「兄貴、ヤツラは冒険者ギルドに入っていきました」
「なに?冒険者ギルドが敵になるのか?なんの利益が?」
シンは少し混乱していたが俺は
「思い当たる節があるギルドマスターがフェンリルを欲しがっていた、チカが狙われたのはそのせいかも」
「ふむ、ならば冒険者ギルドを潰そう」
シンはあっさりギルドという組織を敵にする事を決めた
「待ってください、ギルドと争うということは国とも戦うことになりませんか?みんな死ぬ事になりませんか?」
タクミはシンに問うが
シン「だからどうした?、喧嘩を売られて買わないわけがない、しかも、おじょうを拐われて黙っておれるか!此処が命の賭けどころ、覚悟がある奴は俺に続け」
ユウヤ「俺はチカを守ると約束した、今、拐われて無様を晒しているがここで漢を魅せねば生きてる意味はないだろう」
カズマ「友の二人が命を賭けるのに俺だけ見ているのも芸がない、俺も行くぞ」
ナオ「兄貴に命を預けているのに何故迷う必要がある?俺は地獄までお供します」
リョウタ「俺は偵察しか能がないがそれでもおじょうの為、兄貴の為、この命咲かせてもらいましょう」
エミ「私は戦えないけどケガを治せるし、みんなの援護の為に、一緒に行くよ」
キコ「キコ、チカ守れてないでも助ける」
イヨ「はあ、行きたくはないですが、他に頼る人もいませんし、シンに責任とって貰うまで一緒にいます」
そう言うとエミとイヨは睨みあっていた
「タクミはどうする、命が惜しいのなら来なくてもいいぞ」
シンはタクミ問う
「俺も行きます、ここでイモ引いたら一生漢じゃなくなる」
「よし、よく言った!!覚悟が決まったなら討ち入りじゃ!!」
「シン、俺とキコは先にチカの救出にむかわせてもらう」
俺はフェンリル状態のキコに乗り出発しようとする
「まて、無理はするな!」
シンは止めるが俺は先に行くことにした
「くそっ!アイツは!頭に血が昇ってやがる、ゆうちゃんを無駄死にさすな!俺達も急ぐぞ」
俺達は全員急ぎギルドを目指した
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