27回目 聖女に逃げられたら、私のストーカーになった。
「嫌がらせで聖女マリーを傷つけた公爵令嬢ローザと婚約を破棄して、聖女マリーと婚約をする」
そんな形で
婚約破棄されて、傷心旅行に出かけた。
王子による断罪劇は、なぜかお咎めなし。
婚約を破棄されただけ。
でも、それなりに好きだったから、従者を同行させずに、あちらこちらをふらふらしながら旅行する。
完全に自由だったこともあり、段々面白くなってきたけれど、
あのストーカーは何だろう。
婚約破棄されたはずなのに、王子が尾行しているんですが。
後ろを振り返り、逃げようとした王子を捕まえ、壁ドンしてみました。
「婚約破棄したのに、なぜ憑いてくるのですか!背後霊かっていうの」
「だって、聖女マリーに逃げられたから」
なんだそりゃ。
「宰相の令息と駆け落ちされた。後は、君しかいないんだ。婚約破棄は白紙に戻すから帰ってきて」
「お断りです」
それからの旅行は、逃避旅行になってしまって、それなりに楽しめたのですが、なんだかよく分からないことになってしまい。
気がついたら、出生国から遠い国で夫婦になったり、子どもを育てたり、それなりに平和に暮らしました。
あら、最近はおとなしい終わり方ね。
誰も追いついてこないけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます