25回目 性別女性は、略して聖女?

私は、今 卒業パーティーの真っ最中です。

そして、毎回同じの公爵令嬢。

今回は、ローザという名前。


王子の隣にいるのは、少し当惑気味の聖女。


王子が、声を上げて言った言葉は、


「聖女マリアに害をなした公爵令嬢ローザは、婚約破棄の上、絞首刑だ」(じーん)


「…マリアって誰?」(ピキ)


今、婚約破棄って言ったわよね。

しかも、絞首刑とか。

でも、聖女マリアって誰だろう?


「何を言っているのかい。君の事だろう」(きらきら)


描写が言葉の後についてくるのかな。

これは分かりやすいけれど、


聖女って、誰を指しているのかな(ふふふ)


「私は違います」(ピキピキピキ)


婚約破棄の断罪劇で、まさかの人違い。


「王子さまぁ~、私と結婚してくれるのねぇ~」(にこにこにこ)


うわ。

貴族だけが集まるパーティーにそぐわない人が来た!


どうやって入って来たのかしら。


「お前など知らない。汚らわしい」(いらいら)


「ええ~、私、性別女性を略して性女。マリアよ~」(うっふん~)


…確かに、略すればそうね。

私もそうだわ。(ピン!)


「私は違ったようですね。失礼します王子」(ぎろり)


まっすぐ聖女は私の方へ来て


「今まで、ご迷惑をおかけしました。となり、よろしいですか」(ぺこり)


「ええ、いいわよ」(うん)


これから何が始まるか、非常に興味津々です。


後に、王子はパーティーを乱したとして、長い間幽閉にされたそうだ。


私の王子さまでは、なかったので、適当な人を見繕って(?)聖女さん(マリー)と仲良く暮らしました。




こういう断罪劇は、おもしろいわね。

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