24回目 痛みとは無縁

「追いついた」


王子さま?は、そう言って私のことを抱きしめてくれたが、なぜか寒気が。


婚約破棄の断罪劇の真っ最中で、私は悪役令嬢っぽい。


王子の隣には、ヒロインっぽい人。


では、私は誰に?


嫌な予感。


「追放いや処刑がいいか。お前に選ばせてやろう」


「もごもごもご(どっちも嫌よ)」


声を出そうとしたら、王子さま?から、口を塞がれてしまう。


「ほう、処刑を選ぶか」


「もごーもごもごー(選んでーいないわよー)」


何なのこの人。

王子さまじゃないわね。


魔力ばくは…魔力ない!


暴れたら、その場で処断されてしまいました。


でも、それが狙いよ。


私は、転生で逃げることができるから。


え?

その前の痛み?


痛みが強くなる前に、いつも転生の帯に入っているから大丈夫。

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