4.レビューを書く時に気をつけていること

さてレビューを書く段まで話を進めてきましたが、ここでレビューを書く時に気をつけていることについて話をしたいと思います。

自分がレビューを書く際に気をつけていることは主に2つ。

1つは「」事、もう一つは「」事です。

ネタバレしないことなんて当然だろと言われれば、「ハイそのとおりでございます」としか言いようがないのですが、ではネタバレって具体的には何を指すのでしょうか?

2011年にTV放送された某魔法少女アニメを例に上げた場合、重要なネタバレは「3話、8~10話、最終話の顛末に関連したこと」になります。

具体的な内容の記述は避けますが、3話、8~9話は衝撃的な展開とともに作品世界観の本質について語られる回です。その内容をそのまま書いてしまうとネタバレ以外の何物でもないですが、そこに触れないとストーリーを書きにくいと思うかと思います。ただネタバレと人が感じるのは点はについて詳細に説明した時と(少なくとも自分は)思っています。

ですので、例えば「何話にAが死んで、何話にBが離反して以降は登場しなくなる」と書いてしまえばネタバレになりますが、視聴者視点でストーリー全体を俯瞰した場合、AとBの二人は物語から退場したことになりますので、の様にすることで、誰かが何処かで離脱することは分かりますが、具体的に誰がどの様に離脱するかは分からない様にストーリーを説明できます。

ちなみに先程の魔法少女アニメについては、以前レビューをしており、その中で下記の様にストーリー説明をしています。(実際のレビューでは入れていた固有名詞は削除)


------------------------------------------------------------------------------------------------

この物語は、切なる願いを叶える代わりに、人類を脅かす存在と戦う定めを追った少女たちの物語です。

主人公が多くの人と出会うことで悩み、傷つきながらも自分の願いを見つけその願いのために魔法少女となり、根源的な問題を解決するために旅立つまでが描かれています。

------------------------------------------------------------------------------------------------


レビュー内容を元にプレゼンを行うので短くまとめていますが、比喩的表現などを入れて極力ネタバレを踏まない様にしています。(それでも最後のくだりは結構危ない線を渡っている感じと思っています。)

もっともこの様なタイプの物語のストーリー全体を俯瞰した説明を行おうとすると、「ここは問題ない、こっちはダメ、でもここは欲しいから少しだけ……」とまるで地雷原でツイスターゲームしている様で気を使う作業になってしまいますので、最近は序盤のストーリーだけ簡単に紹介する様にしています。


さてもう一つの「他の作品と比較しない」ですが、こちらはレビューを書く際に「このアクションは大作Aと比べてもスゴイ」とか「Bに比べて全然面白くない」とするのは、レビューする側としては基準が出来るので結構楽になるのですが、これは2つの問題点がある事に注意が必要です。

1つ目は「比較対象に対する思い」です。

これは対象を下げている場合、その作品が好きな人は良い顔はしないと簡単に想像できます。また人によっては比較対象として出すこと自体が間違いと思うこともあります。この様な場合は比較対象の方が優れているとしても相手は土俵にあげられることが嫌なのでいい気持ちでは無いでしょう。

そしてもう一つは「相手が比較対象を知らない」場合です。

この場合は単純に判断基準として比較対象が機能していない状態になってしまいます。

その為、比較対象よりここがスゴイ(orダメ)としても、相手は判断できないため共感を得ることは無いでしょう(多分は無関心で終わると思います)。

この様に、他作品と比較するのはレビューする側は楽な作業になりますが、相手に理解を得られるかは出たとこ勝負になってしまいます。

その為、自分は他作品との比較を避けるようにしています。もし比較を入れる場合は比較対象内の該当箇所を細かく説明した上でを比較を入れるので、実際はかえって面倒になってしまう感じです。


以上のようにネタバレと比較を入れていくと、相手の反感を買ったり、興味を削いだりする可能性がありますのでなるべく行わないようにしています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る