第19話 街路
大通りの街道には
ひとの心にそれがあるのと同じことだ。自分の心を偽らず知っていれば分かることで、他人の心など決して見えはしないと偽らず知るも、それがまた道に襞として残る。心を持つ者が歩けば残る。勿論もちろん、それは
心は常に一瞬も止まらず、無情にも無常に流れ続けて止まらない。
心の遠い沖合には横波、
街路に列をなす街灯は街路樹で、尽きぬが
それにつられた紫陽花が泣いて言う。もう逝きたいよ。
生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ、生きたいよ。
何事のありしかは知らず。
すでに体に地蔵の
蝶も
(続く)
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