第13話 自光(なみだ)
大通りが歩いて来る。
電車でも、信号であれ、
歩いて来る。膝にくる。
闇の中、光が無いのなら自分が光ればいい、足下膝元を照らせばいい、出来るものならやってみろと、駅の
地回りの
生活も極貧、辞ことばも貧しかった。
誰が助けよう、誰が助けよう、お前のことなど、誰が助けよう。袖を濡らす泣き光りで照り光り。
お前の
しかし、
お前の
舞え舞え貧しい子、不憫な子。舞はぬものなら、馬の子、牛の子に
二度と再びお会いはしません。わたし、
大通りが歩いて来る。
しかもかくの如くといえども、
大通りが歩いて来る。
(続く)
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