BDB49
東ノ国。1990年。
ある音楽プロデューサーがいた。名前をトングという。
録音作業の準備を始めていたトングのもとに、ある男が訪ねてきた。体ははち切れんばかり。髪をなでつけ、Tシャツは汗ばんでいる。よく行く場所は秋葉原だという。
彼は連れてきた仲間と、声を揃えて言った。
「僕ら、何でもやります。人気者にしてください!」
トングは目を見開いた。
そして、手元の機材を弄びながら、しばらく黙るとこう言った。
「君たちは、死ぬほど苦しむかもしれない。それでいいか?」
「はい!」
全員が声を揃えた。
彼らが女神の微笑みを手にするまでの物語は、ここから始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます